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管理会計学会・「30周年記念Web部会」の報告者募集について

日本管理会計学会・会員各位

 管理会計学会創設30周年記念事業の一つとして創設が認められた「30周年記念Web部会」の第1回部会を12月4日(土)にオンラインで開催することになりました。
 第1回部会は2部構成として第1部は上埜進甲南大学名誉教授をお招きして、特別講演をしていただきます。上埜進先生は管理会計学会の元副会長で2014年には管理会計学会特別賞を受賞されています。またアジア太平洋管理会計学会(APMAA)の発展に尽力され、現在もその理事会議長を務められています。
 部会の第2部は、大学院生や若手研究者の報告会とさせていただくことになっており、今回この第2部の報告者を募集させていただきます。
 報告をご希望の方は,下記の応募要領をご参考の上,ご応募をいただきますようお願い申し上げます。大学院生を指導されている先生方には是非院生に報告を勧めていただければと存じます。なお報告希望多数の場合には、ご希望に添えない場合もあることをご了解の上、お申込み下さい。

管理会計学会創設記念事業委員会

              記

開催日時:2021年12月4日(土)13時20分開始(予定)
開催方法:Zoomによるオンライン
<報告応募要領>
1.締切日:2021年11月6日(土)
2.応募方法:件名(標題)に「30周年記念Web部会報告希望」と 記載し本文中に下記を明記のうえメールでご応募ください。

 (1) 報告タイトル・概要(200-300字程度)
 (2) 氏名:
 (3) 所属機関:
 (4) 職名:
 (5) 連絡先:
 

応募先:関西大学 水野一郎
      e-mail: icmizuno[at]kansai-u.ac.jp
          ([at]を半角の@に変更してください。)

日本管理会計学会 2021年度年次全国大会記

黒岩美翔(長崎県立大学)

 日本管理会計学会2021年度年次全国大会(開催校:長崎県立大学)が、2021年8月26日(木)~28日(土)の会期で、全面オンラインにて開催された(準備委員長:宮地晃輔氏)。当初は対面での実施を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の全国的な感染拡大を背景に、開催地である長崎県が独自の緊急事態宣言を発令したことを踏まえ、急遽すべてのプログラムがオンライン会議システムを用いての開催となった。そのため、直接的な交流は叶わなかったものの、結果として全国各地から多くの方が参加可能となり、大変有意義な学会となった。本大会記では、大会の様子の一部を紹介したい。

[大会1日目]
 常務理事会・理事会をはじめとする諸会議がオンラインにて開催され、昨年度の事業報告、収支決算、監査報告、今年度の事業計画、収支予算、さらに学会賞審査委員会からの審査結果などについて、審議・報告がなされた。なお、2022年度年次全国大会の会場が明治大学駿河台キャンパスの予定であることも報告された。

[大会2日目]
 午前中は6会場に分かれて12の自由論題報告からスタートした。その後、特別企画として椎葉淳氏(大阪大学)司会のもと、加登豊氏(同志社大学)よる「再び「管理会計のレゾンデートル」について」の講演が行われた。管理会計の価値が認められていない現状を踏まえた上で、どのようにすれば経営実践で管理会計の意義が認識されるのか、また管理会計の研究・教育の高度化が達成されるのかという問題意識のもと、いくつかの方法・アクションが提案された。具体的には、経営者や他の領域の研究者との濃厚な対話に取り組むことや、英知を結集した教科書作り、また、教育に関する教員間の情報交換を促進することなどが挙げられた。討論者であった澤邉紀生氏(京都大学)からは、「総力」というよりは賢い「分化」と「統合」を実現する戦略構想が必要であると本講演のエッセンスが提示された。質疑応答の際には多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われた。研究・教育・実践など、多角的な視点から管理会計に取り組む姿勢について改めて考えさせられる内容となった。 

 昼食後の会員総会では、事業報告・計画、決算・予算・監査などの審議・報告が行われた。また、本来であれば学会賞の授与式が行われる予定であったが、今大会がオンラインでの開催となったため、受賞者の報告のみが行われた。なお、受賞者は以下の通りである。

 その後に開催された統一論題報告・討論のテーマは「間接費配賦の再考」であった。まず、座長の丸田起大氏(九州大学)から解題がなされた。丸田氏からは、間接費配賦についての理論的・実務的研究が進み、原価計算の適用領域がサービス業や非営利組織に拡大する中で、間接費配賦の目的や対象がどのように変化してきているのかについて問題提起がなされた。

 続く第一報告として、谷守正行氏(専修大学)から「銀行の間接費配賦の変化の背景と理論化―実態調査と市場環境分析に基づく研究―」というタイトルのもと、配賦実務の理論化・サービス業の研究について報告がなされた。様々な要因からビジネス環境や戦略が変化していく中で、銀行の原価計算も見直しが行われ、顧客別キャパシティー推定型原価計算(銀行ポストABC)へと移行してきていることが指摘された。また、この銀行ポストABCは他のサービス業においても、デジタルサービスを展開する企業等には適用可能性があることが示唆された。

 第二報告は、足立俊輔氏(下関市立大学)による「病院原価計算システムにおける間接費配賦の課題と対応」であった。足立氏は間接費を配賦する病院原価計算システムとして、患者情報が記載されている電子カルテ情報を用いることで、タイムスタディを伴わない病院原価システムの構築が可能であると指摘した。また、コロナ禍では病院原価計算を導入し、未利用キャパシティを見える化、タスクシフティングを実施することで、患者ケアに多くの時間が確保できることが示された。

 最後の第三報告では、高橋賢氏(横浜国立大学)から、「21世紀の間接費管理―ネットワーク組織のキャパシティ・マネジメントー」というタイトルで報告がなされた。高橋氏は配賦をしないという考え方の下、21世紀における内需の減少と人的生産能力の減少という問題を念頭に、現代では一組織・一企業ではアイドル・キャパシティの管理が困難であることを指摘した。そのため、同じような属性を持つ組織の集積や、属性の異なる組織の集積を活用するといった、メゾレベルでのキャパシティ管理の必要性が提示された。

 報告後の討論では、丸田座長のコーディネートの下で、冒頭で提起された2つの観点である「なぜ配賦をするのか」、「どのように配賦をするのか」について各研究の立場から議論がなされた。最後の質疑応答の時間も含め、デジタル化やコロナ禍の影響を受けて目まぐるしく変わりゆく現状を考慮した上で、様々な視点から間接費の配賦と管理についてディスカッションが行われ、非常に意義深い統一論題報告・討論となった。

[大会3日目]
 午前中は、自由論題12報告と、2つのスタディ・グループによる中間報告・最終報告に加え、産学共同グループの中間報告が行われた。昼食後には、学会創設30周年記念特別講演会として、(株式会社A and Live代表取締役、株式会社ジャパネットたかた創業者)より、「企業経営で大切にしてきたこと、人を育てることの大切さ」のテーマのもと講演が行われた。講演においては、本学会を意識しながら「管理会計」に触れつつ、のこれまでの経験を踏まえて、「伝えると伝わるは違うこと」、「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」ことなど、研究や教育のみならず、生活していく上で実際に意識していきたい内容が豊富に盛り込まれていた。ユーモアを交えながら、参加者へ質問を投げかけるなど常に聴衆をひきこんでいく様子はまさに、「人に伝わる」ということを体現されているようであった。最後に、画面越しではあったが、参加者からへ盛大な拍手が送られ、非常に賑やかな講演会となった。最後に、自由論題12報告が行われ、無事に大会が終了した。

日本管理会計学会2021年度第2回(第61回)九州部会のご案内

2021年10月吉日

 

日本管理会計学会会員各位

拝啓 
初秋の候、会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
下記の要領にて、日本管理会計学会九州部会2021年度第2回(第61回)大会を、福岡大学(福岡市、大会準備委員長:田坂公氏 tasakako[at]fukuoka-u.ac.jp)([at]を半角の@に変更してください。)を開催校として、ハイブリッド方式(対面参加+オンライン参加)にて開催いたします。参加費は無料です。万障お繰り合わせのうえ、ご参加賜りますようご案内申し上げます。
参加をご希望の方は、準備の都合上、11月5日(金)までに、九州部会事務局宛に、e-mail(maruta[at]econ.kyushu-u.ac.jp)([at]を半角の@に変更してください。)にてご連絡ください。対面参加・オンライン参加のいずれでの参加を希望されるかもお知らせください。お申込みいただいた方全員に、11月10日(水)頃に、ZoomのURLをメールでお知らせいたします。

敬具

 

1.日時:2021年11月13日(土) 13:30~16:45
2.場所:福岡大学 A棟 2階 202教室(福岡市城南区七隈8丁目19-1)
アクセスとキャンパス案内については、下記のホームページでご確認ください。

https://www.fukuoka-u.ac.jp/help/map/
https://www.fukuoka-u.ac.jp/aboutus/facilities/map.html

3.プログラムは次頁の通り

【日本管理会計学会九州部会事務局】  
〒819-0395 福岡市西区元岡744 イーストゾーン
九州大学経済学研究院 丸田起大研究室内
TEL:092-802-5454
email: maruta[at]econ.kyushu-u.ac.jp
([at]を半角の@に変更してください。)

 

日本管理会計学会
2021年度第2回(第61回)九州部会プログラム

  1. 開催日時:2021年11月13日(土)13時30分~16時45分(報告者3人)
  2. 開催方法:対面およびオンライン併用:(ハイブリッド方式)
  3. 参 加 費:無料
  4. プログラム:

  13:30~13:35 部会の進行方法の説明:部会準備委員長(田坂 公氏:福岡大学)

第一部〔特別講演〕

■13:35~14:35 ゲストスピーカーによる特別講演

 講演者:釘町 豊氏(くぎまちゆたか,九州博報堂,常務取締役)
 講演テーマ:「九州博報堂のパーパスを体現するためのマネジメント」

【講演者プロフィール】    
 九州博報堂,常務取締役。

【会社概要】

㈱九州博報堂
博報堂九州支社と、九州を代表する広告会社・西広が統合し、「地域の情熱たちと、未来をつくる。」をパーパスに、2020年にスタートした新しい広告会社。
従来の広告の概念や枠を越えて、愛されるブランド価値をつくり、発信していくことを目指している。

■14:35~15:00 講演への質疑応答

 (15:00~15:15 :休憩)

第二部〔研究報告〕

■第1報告 15:15~15:55(報告30分、質疑10分)
 報告者:梅田 充氏(うめだしゅう,金沢星稜大学)
 論題:「従業員エンゲージメントを高める組織コンテクストのメカニズム」

■第2報告 16:00~16:40(報告30分、質疑10分)
 報告者:水野一郎氏(みずのいちろう,関西大学)
 論題:「ティール(進化型)組織と管理会計:メガネ21を事例として」

 16:40~16:45

 九州部会事務局連絡:丸田起大氏(九州大学)
 閉会挨拶:部会準備委員長(田坂 公氏)

管理会計学会・第2回リサーチセミナー報告者募集

日本管理会計学会・会員各位

2021年度第2回リサーチセミナーを、日本原価計算研究学会,および大阪大学との共催で,2021年11月20日(土)にオンラインで開催いたしますので,スケジュールのご案内を申し上げます。

報告をご希望の方は,下記の応募要領をご参考の上,ご応募をいただきますようお願い申し上げます。
本リサーチセミナーは若手研究者の研究水準向上の機会として開催されるものです。
報告希望多数の場合には、ご希望に添えない場合もあることをご了解の上、お申込み下さい。
またその場合、若手研究者を優先するものといたします。

参加申込の案内につきましては後日,プログラム(予定)の確定後に,もう一度連絡いたします。

 

              記

開催日時:2021年11月20日(土)13時30分開始(予定)
開催方法:オンライン

<報告応募要領>

  1. 締切日:2021年10月29日(金)
  2. 応募方法:標題に「リサーチセミナー報告希望」と記載し本文中に
    下記を明記ののうえご応募ください。

 (1) 報告タイトル・概要(200-300字程度)・言語(日本語または英語):
 (2) 氏名:
 (3) 所属機関:
 (4) 職名:
 (5) 連絡先:
 なお、御報告者には、日本語と英語のいずれのご報告の場合にも、11月上旬頃までにFull paperまたはExtended Abstractの提出をお願いいたします。

  1. 応募先:大阪大学 椎葉 淳

  件名を「リサーチセミナー報告希望」として,下記にお申し込みください。
    shiiba[at]econ.osaka-u.ac.jp([at]を半角の@に変更してください。)

敬具

2021年度第2回関西・中部部会開催のお知らせ

2021年9月9日

日本管理会計学会会員 各位

2021年度第2回関西・中部部会開催のお知らせ

 日本管理会計学会2021年度第2回関西・中部部会(開催校:中京大学)のプログラムが確定しましたのでご連絡申し上げます。今回は、ゲストスピーカーとして、長年にわたって名古屋市でうなぎ専門店(ひつまぶし店)を複数店舗展開されている「しら河グループ」の代表取締役である森田大延氏をお迎え致します。飲食業界は、新型コロナウイルス感染拡大による経営への影響が大きい業界です。講演では、感染拡大前後の業績の変化やアフターコロナに向けた将来展望を中心に、従業員教育や業績評価制度など、多岐にわたる内容についてお話しを伺う予定です。
 部会は、新型コロナウイルス感染再拡大の影響に鑑み、前回に引き続き Zoom によるWeb 開催となりましたので、万障お繰り合わせのうえご出席下さいますよう、ご案内申し上げます。多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

  1. 開催日時:2021年10月9日(土)13時30分~16時45分
  2. 開催方法:オンライン(Zoom ミーティング)
  3. 参 加 費:無料
  4. プログラム:
    13:30~13:35 部会の進行方法の説明:部会準備委員長
    13:35~13:40 開催の辞:関西・中部部会長

 

第一部〔特別講演〕司会:齊藤毅氏(中京大学)
■13:45~14:45 ゲストスピーカーによる特別講演
 講演者:森田大延氏(有限会社しら河 代表取締役)
 講演テーマ:「コロナ禍を乗り越え、次代につなげ!ひつまぶし」

 

【講演者プロフィール】

【会社概要】

森田 大延(もりた ひろのぶ)
・1975年11月5日生まれ
・1998年3月  中京大学経営学部卒業
・1998年4月  株式会社木曽路入社
・1999年5月  有限会社しら河入社
・2008年10月 総務企画室長就任
・2011年10月 専務取締役就任 
・2015年6月  代表取締役就任 現在に至る

商  号:有限会社しら河
設  立:1989年11月28日
従業員数:正社員75名,パート社員200名
店  舗:浄心本店
     今池店
     ジェイアール名古屋高島屋店
     栄ガスビル店
     名駅店

 

■14:45~15:05 講演への質疑応答

 15:05~15:15 休憩

第二部〔研究報告〕司会:窪田祐一氏(南山大学)
■第1報告 15:15~15:55(報告30分、質疑10分)
 報告者:今井範行氏(名古屋国際工科専門職大学教授)
 論題:「デザイン思考に対応したITコスト管理に関する一考察―KINTOの事例を中心に―」
■第2報告 16:00~16:40(報告30分、質疑10分)
 報告者:足立洋氏(県立広島大学准教授)
 論題:「中小企業における後継者確保の可能性と管理会計」

16:40~16:45 閉会挨拶:部会準備委員長

  1. 参加申込方法・問合せ先:

(1) 申込締切日:2021年10月2日(土)
(2) 申込方法: 参加ご希望の方は、表題に「関西・中部部会参加希望」、本文中に「氏名」「所属機関」「連絡先電子メールアドレス」を明記のうえ、締切日までに下記メールアドレスまでご連絡下さい。
(3) 連絡・問合せ先:中京大学 経営学部 齊藤毅
 E-mail: t-saito[at]mecl.chukyo-u.ac.jp([at]を半角の@に置き換えてください)
(4) 参加申込のご連絡をいただいた方に、参加申込締切日以降に、Zoom 情報(URL、ミーティング ID、パスコード)をお送り致します。なお、Zoom情報の連絡をもって、参加申込のメールへのお返事に代えさせて頂きます。

6. その他:
懇親会は開催致しません。プログラム等に変更がある場合は、後日、Webサイトhttp://sitejama.jp/ に掲載致します。

以上

2021年度第2回日本管理会計学会関西・中部部会
準備委員長 齊藤毅