2026年度冬季 日本管理会計学会 大学生グループ研究大会(管理会計インカレ)の開催について(第2報;募集要項)

日本管理会計学会では,下記概要の通り「大学生グループ研究大会(管理会計インカレ)」を新たに開催いたします。

  1. 開催概要

 開催日:2026年12月26日(土)

 会 場:慶應義塾大学三田キャンパス(対面方式)

 参加費:無料

 発表形式:pptを用いたプレゼンテーション(20分程度)

参加資格:日本管理会計学会会員が指導する学部3年生(2年生も可)のグループ(1ゼミ2チームまで)(個人・大学院生は対象外)

  • 開催趣旨

 学会員が指導する学部ゼミ活動を盛り上げ,意欲的な学生の活動をエンカレッジすることを目的とします。具体的には以下の効果を期待します。

・学生の動機づけ:ゼミ活動における研究の目標設定と達成感の醸成を図るとともに,ゼミ活動の成果を就活等にも活用できるよう,学生の研究活動への動機づけを高める。

・学会・ゼミナール活動の活性化: 意欲的な学生の公式的な発表機会を設けることで,管理会計ゼミ全体の活気を高めるとともに,大学院進学を志す学生への後押しとなることも期待する。また,下級生が活気ある研究分野・ゼミナールを選択する契機となり,管理会計領域全体の底上げにも寄与する。

  • 本大会の特徴

①募集テーマの多様性

 管理会計学(管理会計・原価計算)を中心としつつ,隣接科学分野(経営戦略論,組織論,マーケティング論等)や経営実践(業界分析・ビジネス提案等)のテーマやアプローチも広く募集いたします。

 管理会計を専門とするゼミナールであっても,データの入手可能性等の制約から,学生が取り組むテーマは多様です。そうした実態を踏まえ,大きく2つのエントリー分野を設け,テーマによる参加制限は極力設けない方針としています。学会員が指導するゼミナール活動の成果発表の場として,幅広い研究テーマでのご参加をお待ちしております。

②表彰の多様性

 学生の進学や就活のサポートとなるように,エントリー学生の指導教員を中心に相互審査を実施し,表彰を行います。多様な評価項目を設け,多くの学生を表彰する予定です。最優秀賞・優秀賞に加え,隣接科学分野への貢献やプレゼンテーションの上手さなど,複数の観点から優れたチームを表彰します。研究テーマやアプローチに応じて,研究の総合力だけでなく,それぞれのチームが持つ強みや努力を評価することを意図しています。

  • スケジュール
時期内容
2026年10月9日(金)23:59エントリー締切
2026年10月16日頃予選(非対面形式)の有無を連絡
2026年11月下旬予選(非対面形式)用資料提出 該当する場合のみ
2026年12月上旬予選(非対面形式)の結果発表 該当する場合のみ
2026年12月20日(日)23:59報告スライド資料提出締切
2026年12月26日(土)発表会当日
  • エントリー方法

指導教員が,エントリーフォーム(https://forms.gle/1NBammLbaHHAu2L79)より,

10/9(金)23:59までにお申し込み下さい。その際,以下の情報をご提出いただきます。

  • 指導教員が「日本管理会計学会会員であるか」
  • 大学名および指導教員の氏名・Emailアドレス
  • チーム代表者氏名・Emailアドレス
  • 最大参加予定人数(報告者以外も含む)※詳細は「7. ご留意事項」を参照。
  • 報告タイトル(仮)※本選での変更可。
  • 研究キーワード(3つ程度)
  • 分野 ※下記A,Bより選択してください。
  • エントリー分野
分野重視する観点想定されるテーマ例
A:管理会計学管理会計学への貢献管理会計,原価計算,業績評価,等
B:隣接学問隣接学問分野への貢献経営戦略,組織論,マーケティング,組織行動 等
  • 本選時の部屋割り等の参考にしますので,エントリー時点での分野を選択してください。
  • ご留意事項
  • 予選の実施について:エントリー数が会場キャパシティを超えた場合,提出資料に基づき非対面で予選を実施する可能性があります。その場合,11月下旬時点での進捗スライドをご提出いただきます。非対面形式での予選の実施有無や詳細については,エントリー締切後の2026年10月16日(金)頃までにアナウンスします。
  • 審査員へのご協力のお願い:エントリーされた指導教員には,大会の審査員をお願いする予定です。非対面形式での予選を実施する場合には,提出資料に基づき3~6チーム程度の審査をお願いいたします。本選におきましても,本選進出チームの指導教員には審査員をお願いいたします。
  • エントリー数の上限:1教員あたりのエントリーチーム数は2を上限とします。
  • 他の大会や論文懸賞との重複エントリーの歓迎:本発表会は,既存の学生大会と相互に補完し合う関係と位置づけております。開催時期や評価視点が異なる複数の発表機会が存在することで,学生にとっての挑戦の場が広がり,分野全体の活性化につながると考えております。
  • 当日の参加人数について:本大会は,管理会計ゼミ全体の活気を高めることを目的としており,対面での本選当日への報告者以外の参加(ゼミの3・4年生だけでなく,ゼミ以外の1・2年生)も大歓迎です。そこで,キャパシティの把握のためにもエントリー時のgoogle formに当日の最大参加予定人数をご記入ください。
  • お問い合わせ

本発表会に関するお問い合わせは,下記までご連絡ください。

準備担当:吉田栄介(慶應義塾大学)  
E-mail:jama.ugcf(at)gmail.com [(at)を半角の@に変更してください。)

2026年度第2回日本管理会計学会関西・中部部会報告者募集のお知らせ

謹啓 
 猛暑の候、会員の皆様にはますますご健勝のことと拝察申し上げます。
 さて、2026年10月17日(土)に、同志社大学(今出川キャンパス、京都府京都市)にて、2026年度第2回日本管理会計学会関西・中部部会を対面とweb(Zoom)との併用にて開催いたします。
 つきましては、自由論題報告における報告者を募集いたします。ご報告をご希望の方は、2026年9月11日(金)までに、下記の要領で、奮ってご応募の程、宜しくお願い申し上げます。なお、原則として報告は、会場(同志社大学)にて報告をお願いします。
なお、報告者多数の場合には、会場の都合上、先着順にて報告者を決定させていただきます。ご了承ください。

 以上、何卒宜しくお願い申し上げます。

謹白

開催日:2026年10月17日(土)午後を予定

報告希望の方は、下記のフォームからお申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScG_j3Kv_oVcKcQoB4-F79CXlTibwUPxVHpOnk4duhPPFDnuw/viewform?usp=header

日本管理会計学会関西・中部部会2026年度第2回大会準備委員長

同志社大学 中川 優

2026年度第1回企業研究会「マツダ株式会社様(本社:広島県安芸郡府中町)」開催記

文責:広島国際大学 景山 愛子

 2026(令和8)年8月7日(金)13:00~16:30の日時にて、広島県安芸郡府中町新地3番1号に所在するマツダ株式会社様(以下、マツダ:https://www.mazda.com/ja/)の本社において、2026年度第1回企業研究会を開催いたしました。本研究会には全国から25名の会員が参加しました。
 マツダは1920年に広島市で「東洋コルク工業株式会社」として創業し、1927年に「東洋工業株式会社」へ改称しました。1931年に三輪トラックを発売し、自動車メーカーとしての歩みを始めましたが、1945年8月6日、広島は原子爆弾で壊滅的被害を受けました。同年12月には生産を再開し、その後も1960年には初の乗用車「R360クーペ」を発売し、続く「コスモスポーツ」で世界初の量産ロータリーエンジンを実用化しました 。1984年に社名を現在の「マツダ株式会社」に変更し、1989年には「ロードスター」を発売、そして最近では2026年5月に9年ぶりにフルモデルチェンジされたCX-5が発売され、注目を集めています。現在、国内外に生産拠点8ヵ所、研究開発拠点6ヵ所を有し、グルーバル販売台数は2026年度3月期において1,222,531台となっています。
 本研究会では、最初に本社敷地内に併設されるマツダミュージアムで、歴代の主要車種や近年の製造における特徴についての説明を聞き、稼働中の宇品第一工場で組み立ての現場を見学しました。その後、本社会議室において、原爆犠牲者への黙祷を行った後、上席執行役員コスト革新担当の川村修様より、『スモールプレイヤー マツダのものづくり』と題したご講演を頂きました。 ご講演では、「意志あるフォロワー」と「パートナー戦略」という2つの戦略の下、マツダが行う国内外の製造現場の特徴についてご説明を頂きました。まず、1つの生産ラインで複数の車種を組み立てる混流生産について、部品の共通化としての一括企画や部品を順番ごとに並べるキットサプライによる効率と採算を追求した「計画順序生産」がご紹介されました。また、変種変数生産を行う中で、現場では種類数の見直しを行い、コストの大半が決まる企画の初期段階において、無駄なものは作らないという選別を極めているお話もありました。
 現在、マツダの原価低減は2025年に設置された原価企画変革室が主体的に進めており、ここでは、マツダはラグジュアリーブランドを目指しているのではなく、コスト構造を解明し、コスト一単位あたりの顧客が感じるブランド価値の向上(「価値の入れ替え」と呼ばれている)を重視されているというご説明がありました。製造現場の特徴に加え、さらに顧客の支払許容範囲を前提とした継続的な技術チャレンジを行っているなど、マツダならではの会社の規模を強みとした興味深い取り組みを数々ご紹介頂いた後、活発な質疑応答が行われ、盛会のうちに終了いたしました。研究会後はマツダ株式会社様のご厚意により、場所を広島駅に移して懇親会が催されました。 最後に、本研究会開催のために、ご多用の中、貴重なご講演を頂きましたマツダ株式会社上席執行役員コスト革新担当の川村修様とマツダミュージアム見学から終始ご同行くださった原価企画変革室シニアエキスパートの森野慎一郎様を始め、開催にご尽力いただきました同社のみなさまに心より御礼を申しあげます。

【ご案内】日本管理会計学会「管理会計の日」記念フォーラム開催のお知らせ

日本管理会計学会 会員各位

平素より大変お世話になっております。
日本管理会計学会「管理会計の日」記念フォーラム開催のご案内を申し上げます。

本年は、「渋沢栄一の経営思想の探求と継承」をテーマに、専修大学神田キャンパスにてフォーラムを開催いたします。参加費は無料となっておりますので、ぜひ皆様のご参加を心よりお待ちしております。

■日本管理会計学会「管理会計の日」記念フォーラム
【テーマ】渋沢栄一の経営思想の探求と継承

【日時】
2026年9月13日(日) 14:00~16:40

【会場】
専修大学 神田キャンパス 7号館3階 731教室

【参加費】
無料(※懇親会費は別途)

【プログラム】
・14:00~14:05 開会挨拶
 伊藤 克容 氏(日本管理会計学会会長 / 成蹊大学教授)

・14:05~14:20 フォーラム開催の趣旨と経緯
 水野 一郎 氏(スタディ・グループ研究代表 / 関西大学名誉教授)

・14:20~15:20 特別講演
 「渋沢栄一とフィランソロピー」
 木村 昌人氏(東アジア文化交渉学協議会理事・元渋沢栄一記念財団研究部部長・研究主幹)

・15:30~16:40 パネル・ディスカッション
 テーマ:「渋沢栄一の経営思想の探求と継承」
 モデレーター:水野 一郎 氏
 パネリスト:
 坂本 久 氏(株式会社渋沢 代表取締役社長)「株式会社渋沢の経営理念と取り組み」
 内山 哲彦 氏(青山学院大学)「バウンダリー・スパナーとしての渋沢栄一」
 梅田 宙 氏(高崎経済大学)「渋沢栄一の構想を実践した尾高惇忠と富岡製糸場」
 ディスカッション:パネリストおよびフロアからの質疑応答

【お申し込み方法】
ご参加をご希望の方は、2026年9月11日(金)までに以下のURLよりお申込みください。
申込URL: https://forms.gle/tjPZrrXs97Z6JwGu9

【懇親会について】
懇親会(懇親会費:4,000円)にご参加をご希望の方は、準備の都合上、9月10日(木)までにお申し込みください。
※定員に達した時点で懇親会の参加お申し込みを締め切らせていただきますので、あらかじめご了承ください。

【主催・運営】
主催:日本管理会計学会
準備委員長:伊藤 和憲(専修大学名誉教授)

以上

20260913日本管理会計学会「管理会計の日」記念フォーラムポスター

2026年度第2回日本管理会計学会フォーラム開催記

 2026年度第2回フォーラムは,甲南大学・近畿大学を開催準備校(準備委員長:近畿大学 北田智久氏)として,2026年7月26日(日)13時15分~16時10分に甲南大学にて対面形式で開催されました。当日の参加者は約20名でした。開会の挨拶は日本管理会計学会・会長の伊藤克容氏(成蹊大学),司会および閉会の挨拶は北田智久氏(近畿大学)により行われました。特別講演は神戸壮太⽒(合同会社42経営研究所 代表社員,京都府中小企業診断協会 常任理事),研究報告の第1報告は永⽥⼤貴⽒(流通科学大学),第2報告は打⽥昌輝⽒(東北学院⼤学),吉⽥政之⽒(近畿⼤学)でした。いずれの報告についても,フロアから積極的な質問やコメントがなされ,活発な議論が行われました。

特別講演
講演者:神戸壮太⽒(合同会社42経営研究所 代表社員,京都府中小企業診断協会 常任理事)
講演タイトル:中⼩企業の『そもそも』と『たまたま』—中⼩企業⽀援の現場から—

 報告の前半では,中小企業診断士としての具体的な業務内容について紹介されました。神戸氏は,支援の現場で変わることのできる企業とそうでない企業に出会う経験から,その違いがどこにあるのかという問題意識を提示されました。後半では,その違いを説明する視点として「そもそも」(創業時の理念)と「たまたま」(偶然の機会)の二つが示され,考察が展開されました。報告では,資源に気づくことのできた3社と,気づくことのできなかった1社の事例が紹介されました。日頃から考え続けている経営者ほど偶然に恵まれるという指摘のもと,理念や哲学とは異なる次元で,経営者が自社の資源に気づけるよう支援し,その場を整えることの重要性が述べられました。

研究報告 第1報告
報告者: 永⽥⼤貴⽒(流通科学大学)
報告タイトル:主観的業績評価における運の調整方針が被評価者の意思決定に与える影響 ―リスク態度と合理的判断に関する実験研究―

 研究報告の第1報告では,永田氏より主観的業績評価における運の調整方針が被評価者の意思決定に与える影響について検討がなされました。実務では不運は救済するが,幸運は据え置くという非対称的な調整が一般的である一方,先行研究では幸運の調整が十分に検討されてこなかったという問題意識が示されました。報告では,幸運の下方調整と不運の上方調整を操作する被験者間2×2要因デザインのオンライン実験により,運の調整方針がリスク態度,合理的判断および公正性認知に与える影響について分析が行われました。分析の結果,幸運のみを調整される場合にはリスク回避的な行動が強まること,不運のみの調整は分配的公正性の認知を高める一方でリスクテイクや合理的判断の改善にはつながらないこと,双方を調整する場合には合理的判断が高まる一方で必ずしも手続き的公正性が高く認識されるわけではないことが明らかにされました。

研究報告 第2報告
報告者:打⽥昌輝⽒(東北学院⼤学),吉⽥政之⽒(近畿⼤学)
報告タイトル:新型コロナウイルス感染症禍における、マネジメント・コントロールが企業業績に与える影響

 研究報告の第2報告では,新型コロナウイルス感染症禍におけるマネジメント・コントロールが企業業績に与える影響について検討がなされました。コロナ禍において不確実性が増大するなか,企業はコントロール・レバーを調整することでこれに対応してきたとされ,とりわけインタラクティブ・コントロールの重要性が指摘されてきたという問題意識が示されました。報告では,郵送質問票調査のデータを用いて,コロナ禍の影響を認識する前後でのマネジメント・コントロールの変化が企業業績に与える影響について,コロナ禍の影響に対する企業の認識の速さの調整効果に着目した分析が行われました。分析の結果,影響の認識が早い企業ほど,インタラクティブ・コントロールを強めることで業績が向上することが明らかにされました。

文責:吉田政之(近畿大学)・北田智久氏(近畿大学)