大会パンフレット情報の修正(自由論題報告:8月30日(水)第4会場第4報告の追加)について

日本管理会計学会会員各位

会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、先日に2023年度年次全国大会のパンフレットを会員の皆様に郵送し、また、そのPDF(ダウンロード手続きを除く)を学会HPに掲載したご連絡を申し上げました。しかし、その後に、自由論題報告において、8月30日(水)第4会場第4報告を追加することになりましたので、改めて、ご連絡申し上げます。
会員の皆様におかれましては、大会プログラム情報の修正版PDFをご確認いただきますよう、お願い申し上げます。これにより、自由論題報告は38組の方々にご報告いただくことになりました。会員の皆様のご参加を、仙台にてお待ちしております。

日本管理会計学会
2023年度年次全国大会準備委員長
川島 和浩(東北工業大学)

日本管理会計学会2023年度年次全国大会のパンフレットについて

日本管理会計学会会員各位

 時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 
 会員の皆様に対して、7月19日(水)に日本管理会計学会2023年度年次全国大会の開催内容を記載させていただきました大会パンフレットと大会参加費・会員懇親会費に係る払込取扱票を郵送させていただきました。すでに会員の皆様のお手元に大会パンフレット等が届いているものと拝察いたします。
 大会参加費等のお支払期限につきましては、8月10日(木)に設定させていただいております。払込取扱票には、「ご所属」と「会員番号」をご記入していただく項目がございます。このうち、「会員番号」につきましては、当該郵便封筒の宛名シールに印字をさせていただいておりますので、その数字をご記入ください。振込手数料につきましては、大変恐縮ですが、各自でご負担をお願い申し上げます。
 何らかの事情で、会員の皆様に大会パンフレット等が届いていない場合には、大会準備委員会にご連絡のほど、お願い申し上げます。jama2023tit[at]gmail.com([at]→半角@)
 今大会は、8月28日(月)、29日(火)、30日(水)の日程において、東北工業大学八木山キャンパスにて対面形式で開催いたします。会員懇親会も予定しております。
 会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

日本管理会計学会
2023年度年次全国大会準備委員長 
川島 和浩(東北工業大学)

2023年度年次全国大会パンフレットPDFのダウンロードは、こちら
※学会ホームページに掲載している大会パンフレットには、自由論題報告のフルペーパーをダウンロードするためのユーザーIDおよびパスワードは記載しておりません。会員の皆様に郵送した大会パンフレットをご確認ください。なお、パスワードの取扱いにはご注意ください。

2023年度第1回リサーチセミナー開催記

 2023年度第1回リサーチセミナーは,近畿大学を開催準備校(準備委員長:近畿大学 島吉伸氏)として,2023年6月24日(土)13時30分~16時10分に近畿大学およびZoomを用いたハイブリッド形式で開催されました。当日の参加者は対面およびzoomを合わせて約30名でした。開会の挨拶,司会,閉会の挨拶については,日本管理会計学会・副会長の島吉伸氏(近畿大学)により行われました。第1報告は北田皓嗣氏(法政大学)・北田智久氏(近畿大学)・木村麻子氏(関西大学),第2報告は吉田政之氏(尾道市立大学)・井上謙仁氏(近畿大学)・濵村純平氏(桃山学院大学)・早川翔氏(流通科学大学),第3報告は張蘊涵氏(近畿大学商学研究科博士後期課程)でした。また討論者として,第1報告に対しては吉田政之氏(尾道市立大学),第2報告に対しては北田智久氏(近畿大学),第3報告に対しては島吉伸氏(近畿大学)から,研究内容の講評と今後の研究の改善に役立つ質問やコメントがなされました。また,フロアからも質問やコメントなされ,活発な議論が行われました。


第1報告
報告者:北田皓嗣氏(法政大学)
    北田智久氏(近畿大学)
    木村麻子氏(関西大学)
討論者:吉田政之氏(尾道市立大学)
報告タイトル:戦略レベルでの統合思考の推移とその規定要因

 第1報告では,日本企業の統合報告書およびサステナビリティ報告書に開示されている経営トップメッセージのテキストデータを対象にトピックモデリングによって統合思考を評価し,その規定要因を分析した結果が報告されました。北田氏らの研究では,機械学習による自然言語処理のアプローチを用いて,経営トップのビジネス思考・統合思考・サステナビリティ思考が測定されていました。分析の結果,まず,環境に対してセンシティブな産業に属する企業は,戦略レベルでの統合思考は高まるものの,サステナビリティ思考やビジネス思考は低下することが示されました。また,株主の構成は企業のサステナビリティ思考に正の影響を与えるものの,統合思考に対しては負の影響を与えていました。さらに,統合報告書を発行することは企業のビジネス思考を強めるものの,統合思考は弱めることが示されました。


第2報告
報告者: 吉田政之氏(尾道市立大学)
     井上謙仁氏(近畿大学)
     濵村純平氏(桃山学院大学)
     早川翔氏(流通科学大学)
討論者: 北田智久氏(近畿大学)
報告タイトル:日本企業における役員の兼任と機密コスト

 第2報告の目的は,日本企業での兼任役員と機密情報との関係性を検証することにありました。先行研究から,兼任役員は企業業績に正の影響も負の影響も及ぼすことが指摘されています。本報告では,とくにこれまで見過ごされてきた負の影響について,日本企業のアーカイバルデータを用いて分析が行われました。吉田氏らの分析結果では,機密情報の高い企業グループにおいては同産業内での兼任役員を有することは,将来業績が低下することにつながることが示されました。このことは,兼任役員によって社会的ネットワークが形成され,情報流出によって競争優位の源泉が毀損し,将来業績に負の影響を与えることを示唆しています。

 

第3報告
報告者:張蘊涵氏(近畿大学商学研究科博士後期課程)
討論者:島吉伸氏(近畿大学)
報告タイトル:中期経営計画での経営目標がコスト変動に与える影響に関する実証研究

 第3報告では,中長期経営計画における経営目標がコスト変動に与える影響を分析することによって,中期経営計画の経営目標が経営者の資源調整の意思決定に与える影響が検証されました。中期経営計画に関しては,日経500社を対象として情報の収集・整理が行われました。分析の結果,中期経営計画の初年度の売上高が前年度の売上高より増大(減少)する場合,それに伴う当該事業年度のコスト増加率の絶対値(コスト減少率の絶対値)は,中期経営計画で設定される売上高目標の達成に必要な年平均変化率が大きいほど上昇する(低下する)ことが示されました。さらに,中期経営計画で設定された営業利益目標が前年度の利益実績値より大きいほど,当該事業年度の売上高増大(減少)に伴うコストの増加率の絶対値(減少率の絶対値)は平均的に低下(上昇)する傾向が観察されました。

文責:北田智久(近畿大学)

日本管理会計学会2023年度第1回企業研究会「株式会社亀山電機の経営管理及びバランス ト・スコアカード(BSC)」のご案内

 日本管理会計学会会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。2023年度第1回企業見学会 「株式会社亀山電機の経営管理及びバランスト・スコアカード(BSC)」を開催させて頂きます。参加ご希望の会員の皆さまは、下記申込方法によりメールにてお申込みをお願い致します。
 株式会社亀山電機様はバランスト・スコアカード(BSC)を導入した経営管理を約8年、行われており、また、当学会九州部会において同社北口功幸会長兼社長による特別講演会を開催して頂き、その内容を管理会計学にご投稿頂くなど、本学会の会員の先生方の中には馴染みのある企業でもあります。
 同社は、JR長崎駅より徒歩16分程度、タクシーでワンメーター程度の比較的近距離にございます。

                   記
1.開催日時:2023年8月4日(金)13:30~15:30
北口功幸会長兼社長からの亀山電機経営管理及びバランスト・スコアカード(BSC)の説明(動画による会社説明を含む)、質疑応答等を予定しています。
当日は、13:00(30分前)から受付(参加者の確認)をさせていただきます。
当日は、現地集合・現地解散を予定しています。

2.開催場所:
株式会社亀山電機本社会議室(〒852-8002 長崎県長崎市弁天町3番16号)
株式会社亀山電機へのアクセスマップ
 亀山電機所在地 | 株式会社亀山電機 (kameyama-grp.co.jp)

【長崎空港からお越しになる場合】
バス・・・長崎駅前行のバスに乗り「長崎駅」で下車(約45分)、バス・タクシー又は徒歩
タクシー・長崎空港から約45分
【長崎駅からお越しになる場合】
バス・・・長崎駅から福田、立神、西泊・神の島行きのバスに乗り「稗田橋(ひえだばし)」で下車(約5分)、バス停から徒歩約1分
タクシー・長崎駅から約4分
徒歩・・・長崎駅から約16分

3.企業研究テーマ:
「株式会社亀山電機の経営管理及びバランスト・スコアカード(BSC)」
講師:株式会社亀山電機代表取締役会長兼社長 北口功幸氏

<株式会社亀山電機ご参考URL>
長崎から世界へ。制御設計/ソフトウェア/WEB | 株式会社亀山電機 (kameyama-grp.co.jp)

06.pdf (sitejama.jp)

4.募集人数及び申込方法
(1)   募集人数:15名以内(申し込み順)
(2)   申込締切日:7月24日(月)まで
(3)   参加申込先:宮地晃輔あて(長崎県立大学)のメールアドレス   
  miyaji●sun.ac.jp へメールで申し込んでください。●→@(アットマーク)に変えてください。メールの件名は「2023年第1回企業研究会参加申込(氏名)」とし、ご氏名、ご所属、メールアドレス、携帯電話番号を記入してください。メールの受信確認の宮地からの返信を行います。

5.その他
 実施日当日は、時間に余裕を持ってご参加ください。また、当日キャンセル(不参加)は避けて頂きますようお願いいたします。

2023年度第1回リサーチセミナー参加者募集について

日本管理会計学会会員 各位

平素より学会の活動にご協力をたまわり誠にありがとうございます。第1回リサーチセミナーの開催概要が決定されましたので、
会員の皆様にご報告申し上げます。

開催日時:2023年6月24日(土)13時30分開始 16時10分終了予定
開催方法:対面(Zoomによる中継も予定。ただし,質疑などは対面が優先されます。)
場 所:近畿大学東大阪キャンパス 21号館3階 313教室
会費:無料
参加申込方法:件名を「リサーチセミナー参加希望(対面 or Zoom)」として,下記の内容をメール本文に記載の上, shima[at]bus.kindai.ac.jp ([at]→@)までお申し込みください。

・お名前
・ご所属
・連絡先メールアドレス
・対面 or Zoomでのどちらの参加希望か

Zoomでの参加をご希望の方には、後日ZoomのURLをお送りします。

<概要>
【第1報告】13:35-14:20(報告時間25分,討論20分)
報告タイトル: 戦略レベルでの統合思考の推移とその規定要因
概要: 企業のサステナビリティマネジメントにおいて、統合思考への関心が高まっている。非財務情報開示の基準設定団体がIFRS財団に集約されるプロセスで、統合報告書ガイドラインを作成していたIIRCもそこに含まれるようになった。このプロセスで統合報告書の重要性が低下することが予想されるが、IFRS財団の代表も述べているように統合思考は重要なコンセプトとして位置付けられ続けている。そこで本稿では、日本企業の統合報告書およびサステナビリティ報告書に開示されている経営トップメッセージのテキストデータを対象にトピックモデリングによって統合思考を評価し、その規定要因を分析した。
報告者:北田皓嗣先生(法政大学)
    北田智久先生(近畿大学)
    木村麻子先生(関西大学)

討論者:吉田政之先生(尾道市立大学)

【第2報告】14:30-15:15(報告時間25分,討論20分)
報告タイトル: 日本企業における役員の兼任と機密コスト
概要: 本研究は取締役会の役員の兼任と機密コストとの関係性について検証するものである。役員の兼任のような社会的ネットワークによって、情報がスピルオーバーし、学習の促進につながったり機密情報の流出につながったりすることが指摘されている。一方で、日本企業における役員の兼任の影響に関する実証研究は乏しい。そこで本研究では、アーカイバルデータを用いて役員の兼任している企業を特定し、その影響について分析を行う。

報告者: 吉田政之先生(尾道市立大学)
     井上謙仁先生(近畿大学)
     濵村純平先生(桃山学院大学)
     早川翔先生(流通科学大学)   

討論者: 北田智久先生(近畿大学)

【第3報告】15:25-16:10(報告時間25分,討論20分)
報告タイトル:中期経営計画での経営目標がコスト変動に与える影響に関する実証研究
概要:中期経営計画にはさまざまな役割が期待され、活用されている。さらに、中期経営計画の策定目的として最も重視されることは,中長期的な経営目標を設定するという役割である。本研究の目的は、中期経営計画での経営目標に焦点を当てて、中期経営計画が資源調整に関する経営者の意思決定に与える影響を明らかにすることにある。資源調整に関する意思決定は、当該事業年度のコスト変動に反映される。そのため、本研究は中期経営計画での経営目標が資源調整に関する意思決定に影響を与え、この帰結としてコスト変動が観察されるかどうかについて分析を行う。分析の結果、中期経営計画での経営目標がコスト変動に影響を与えることを示している。

報告者:張蘊涵氏(近畿大学商学研究科博士後期課程)
討論者:島吉伸先生(近畿大学)

以上