2014年度 第2回 国際学会参加費の助成について(公募)

日本管理会計学会会員各位

会員の国際的活動を支援する一環として,標記の件について, 下記の要領で公募いたします。

■ 助成対象 ■
管理会計に関連する海外の学会(2014年9月1日から2015年3月31日の間に開催 される学会)において,研究発表をする場合または当該学会と本学会との交流を促進するため活動を行う場合。

■ 助 成 額 ■
航空運賃(往復)が5万円未満の場合には全額を,航空運賃(往復)が5万円を 超過する場合には,5万円にその超過額の1/2を加算した額を助成する。ただし1件あたり10万円を限度とし,予算総額は年間20万円とする。

■ 応募方法 ■
別紙書式に学会開催要項等を添付し,学会事務局に送付すること。
書式(Ms-Word2003:文書名「2014rsdEntrySheet」)は ここをクリックしてダウンロードしてください。

<学会事務局>
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
早稲田大学大学院会計研究科 清水孝研究室内
日本管理会計学会事務局 宛
e-mail:jama-infoあっとsitejama.org (あっとを@に置き換えてください)

■ 応募締切■
2014年7月20日《期日厳守》

■ 選考方法 ■
選考委員会で選考し,常務理事会(2014年7月開催予定)で決定する。

なお,2015年度の1回目の公募は,2015年4月1日から2015年8月31日に開催される学会に対して,募集時期:2015年1月末,応募締切:2015年3月末を予定しています。

日本管理会計学会会長 原田 昇

2014年度 第1回関西・中部部会&第42回九州部会 開催記

■■ 日本管理会計学会2014年度第1回関西・中部部2014kansai1_4.JPG会及び第42回九州部会が、2014年4月19日(土)に下関市立大学(下関市大学町)にて開催された(準備委員長:島田美智子氏(下関市立大学教授))。今回の合同部会では、関西・中部・九州以外に関東からもご参加をいただくなど、20名近くの研究者や実務家の参加を得て、活発な質疑応答が展開された。また研究報告に先立ち、関西・中部部会役員会が開催された。

■■  第1報告は、水島多美也氏(中村学園大学)より、「アメーバ経営における時間当り採算での時間の意味」と題する研究報告がなされた。報告は、京セラアメーバ経営を対象に、1.どのような時間が扱われているのか、2.時間と管理会計・原価計算との関係、3.業績評価会計や意思決定会計といった管理会計体系論からの検討の3点を、文献レビューに基づき明らかにしようとしたものである。2014kansai1_1.JPG
報告では、1.アメーバ経営の「総時間」には、「共通時間」や「振替時間」が加味されているため、「時間」は広範な概念となっていること、2.各アメーバだけの指標ではなく、全社的な視点から時間当り採算を考えなければならないため、「利益連鎖管理」や「速度連鎖効果」の概念が存在していること、3.期間計画の重要な要素として時間が使われていることから、時間を中心に業績評価会計や意思決定会計が展開されていることが指摘された。

■■ 第2報告は、岡本健一氏(タスクサポート株式会社)より、「小規模事業者への管理会計の仕組みの導入の実情」と題する研究報告がなされた。本報告は、小規模事業者に管理会計の仕組みを導入させるにあたり生じる問題点と、その具体的な解決策やポイントが提示された。  大企業で導入される高度な管理会計システムは、小規模事業者にとってコストと手間がかかり導入は難しいものの、部門別独立採算制でサブリーダーを育成することや、事業の採算性をあげて会社2014kansai1_2.JPGを生存させることは必要不可欠であるため、管理会計システム導入は必要である。
報告では、こうした時間・スタッフ・資金の面で苦労する小規模事業者でも管理会計の導入に意欲をもたせるためには、「1人時間当り粗利」を用いるなど、分かりやすく感覚がつかみやすい指標を実際に提示することの重要性が指摘され、また、そうした資料を作成するための会計ソフトが紹介された。

■■ 第3報告は、島田美智子氏(下関市立大学)より、「財務報告の”Managerialisation”と会計変化の今日的意味ーZambon [2011]の解釈を通じてー」と題する研究報告がなされた。本報告は、Zambon [2011]の所説を手がかりとしながら、財務報告と管理会計の関連性に関する検討を新しいディメンジョンで展開することを目的として、「財務報告と管理会計の相互作用的進化」の現状について論点整理を行い、当該現状の今後の展開方向を洞察しようとしたものである。
報告では、財務報告の”Managerialisation”の諸側面とその進展過程、財務報告の”Managerialisation”の外的作用因についてのZambon [2011]2014kansai1_3.JPGの解釈が説明された上で、Zambon [2011]の問題提起が有する含意として、1.財務報告の”Managerialisation”が不可避的な現象であるとするならば、当該現象の進展を前提としたうえで、財務報告のレレバンス・リゲインに向けた制度設計を構想する必要があることや、2.財務報告と管理会計が密接に絡み合う近年の会計変化は、財務報告の中心的問題点を改めて炙り出し、財務報告の概念と役割の再定義が求められていることなどが、報告者の総括的な解釈として提示された。

■■ 研究報告会の後、大学生協にて懇親会が開催され、実りある交流の場となった。

足立俊輔(下関市立大学)

2014年度スタディーグループ決定

日本管理会計学会員各位

今年度の「スタディ・グループ」の募集について、すでにご承知のとおり、締め切り時点で応募者がないこと、ならびに、再募集および選考等今後の手続きについては執行部にご一任いただくことを本年度の全国大会の会員総会(9/11)にて報告させていただきました。
その後、9月29日に1件の応募があり、常務理事会で検討した結果、このプロジェクトを平成26年度のスタディ・グループとして採用することを決定したことを報告させていただきます。採用を決定したスタディ・グループの研究課題とメンバーは以下の通りです。

研究課題:「中小企業における管理会計の総合的研究」
研究概要→PDF
研究代表者:水野一郎(関西大学)
メンバー:山口直也(青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科)
大串葉子(新潟大学経済学部)
井上和子(税理士、立教大学大学院博士後期課程)
金 紅花(新潟大学大学院現代社会文化研究科博士研究員)
張 宏武(研究協力者、関西大学大学院商学研究科博士後期課程)

 会長  原田 昇

2014年度 第1回国際学会参加費の助成について(公募)

日本管理会計学会会員各位

会員の国際的活動を支援する一環として,標記の件について, 下記の要領で公募いたします。

■ 助成対象 ■
管理会計に関連する海外の学会(2014年5月1日から2014年8月31日の間に開催 される学会)において,研究発表をする場合または当該学会と本学会との交流を促進するため活動を行う場合。

■ 助 成 額 ■
航空運賃(往復)が5万円未満の場合には全額を,航空運賃(往復)が5万円を 超過する場合には,5万円にその超過額の1/2を加算した額を助成する。ただし1件あたり10万円を限度とし,予算総額は年間20万円とする。

■ 応募方法 ■
別紙書式に学会開催要項等を添付し,2014年2月1日以降に学会事務局に送付すること。
書式(Ms-Word2003:文書名「2014rsdEntrySheet」)は ここをクリックしてダウンロードしてください。

<学会事務局>
〒525-8577 滋賀県草津市野路東1丁目1-1
立命館大学経営学部
日本管理会計学会事務局 宛
e-mail:jama-infoあっとsitejama.org (あっとを@に置き換えてください)

■ 応募締切■
2014年3月31日《期日厳守》

■ 選考方法 ■
選考委員会で選考し,常務理事会(2014年4月開催予定)で決定する。
なお,2014年度の2回目の公募は,2014年9月1日から2015年3月31日に開催される学会に対して,募集時期:2014年5月末,応募締切:2014年7月末を予定しています。

日本管理会計学会会長 浅田孝幸