日本管理会計学会会員 各位
平素より学会の活動にご協力をたまわり誠にありがとうございます。第1回リサーチセミナーの開催概要が決定されましたので、
会員の皆様にご報告申し上げます。
記
開催日時:2023年6月24日(土)13時30分開始 16時10分終了予定
開催方法:対面(Zoomによる中継も予定。ただし,質疑などは対面が優先されます。)
場 所:近畿大学東大阪キャンパス 21号館3階 313教室
会費:無料
参加申込方法:件名を「リサーチセミナー参加希望(対面 or Zoom)」として,下記の内容をメール本文に記載の上, shima[at]bus.kindai.ac.jp ([at]→@)までお申し込みください。
・お名前
・ご所属
・連絡先メールアドレス
・対面 or Zoomでのどちらの参加希望か
Zoomでの参加をご希望の方には、後日ZoomのURLをお送りします。
<概要>
【第1報告】13:35-14:20(報告時間25分,討論20分)
報告タイトル: 戦略レベルでの統合思考の推移とその規定要因
概要: 企業のサステナビリティマネジメントにおいて、統合思考への関心が高まっている。非財務情報開示の基準設定団体がIFRS財団に集約されるプロセスで、統合報告書ガイドラインを作成していたIIRCもそこに含まれるようになった。このプロセスで統合報告書の重要性が低下することが予想されるが、IFRS財団の代表も述べているように統合思考は重要なコンセプトとして位置付けられ続けている。そこで本稿では、日本企業の統合報告書およびサステナビリティ報告書に開示されている経営トップメッセージのテキストデータを対象にトピックモデリングによって統合思考を評価し、その規定要因を分析した。
報告者:北田皓嗣先生(法政大学)
北田智久先生(近畿大学)
木村麻子先生(関西大学)
討論者:吉田政之先生(尾道市立大学)
【第2報告】14:30-15:15(報告時間25分,討論20分)
報告タイトル: 日本企業における役員の兼任と機密コスト
概要: 本研究は取締役会の役員の兼任と機密コストとの関係性について検証するものである。役員の兼任のような社会的ネットワークによって、情報がスピルオーバーし、学習の促進につながったり機密情報の流出につながったりすることが指摘されている。一方で、日本企業における役員の兼任の影響に関する実証研究は乏しい。そこで本研究では、アーカイバルデータを用いて役員の兼任している企業を特定し、その影響について分析を行う。
報告者: 吉田政之先生(尾道市立大学)
井上謙仁先生(近畿大学)
濵村純平先生(桃山学院大学)
早川翔先生(流通科学大学)
討論者: 北田智久先生(近畿大学)
【第3報告】15:25-16:10(報告時間25分,討論20分)
報告タイトル:中期経営計画での経営目標がコスト変動に与える影響に関する実証研究
概要:中期経営計画にはさまざまな役割が期待され、活用されている。さらに、中期経営計画の策定目的として最も重視されることは,中長期的な経営目標を設定するという役割である。本研究の目的は、中期経営計画での経営目標に焦点を当てて、中期経営計画が資源調整に関する経営者の意思決定に与える影響を明らかにすることにある。資源調整に関する意思決定は、当該事業年度のコスト変動に反映される。そのため、本研究は中期経営計画での経営目標が資源調整に関する意思決定に影響を与え、この帰結としてコスト変動が観察されるかどうかについて分析を行う。分析の結果、中期経営計画での経営目標がコスト変動に影響を与えることを示している。
報告者:張蘊涵氏(近畿大学商学研究科博士後期課程)
討論者:島吉伸先生(近畿大学)
以上