■2019年度第2回企業研究会は、2019年8月9日(金)に亀田総合病院(千葉県鴨川市)で開催されました。当日は透き通るような好天に恵まれ、北は北海道から南は九州まで全国から16名の参加があり、亀田総合病院での病院経営と医療管理会計のご紹介、病院施設の見学、ならびに、質疑応答と相互交流がおこなわれました。
■最初に、亀田総合病院 理事長 亀田隆明様より、ご挨拶がありました。“医師の目線の管理会計が必要”との問題意識から、改善の意欲に繋がる、医師のやる気が出る管理会計を構築すべく、長期にわたり取り組んで来られた経営改善の理念について、述べられました。
■ 次に、亀田総合病院 経営企画部長兼総務部長 真田正博様より、「病院経営と医療管理会計について」 ご紹介がありました。亀田総合病院の概要、医療機関の原価計算の変遷(DPC制度(包括評価制度)の導入、HOMAS(国立大学病院管理会計システム)の導入等)について触れられた後、亀田総合病院の取り組みとして、経営管理本部経営企画室の立ち上げ、診療科別損益管理の導入、中長期経営計画の策定などについて、ご説明いただきました。なかでも、診療科別損益管理については、開発の経緯、月次での実施状況、各診療科に対するヒアリングでの活用、予算制度との連携などについて、詳しく解説していただきました。
■ 最後に、真田様のご案内により、亀田総合病院ならびに亀田メディカルセンターの主要施設を見学しました。日頃、目にすることのないバックヤードや貴賓室などを拝見し、参加者一同、病院経営についての理解を更に深めることができました。
■ 事務局より、今回の企業研究会は、栗栖千幸先生(亀田医療大学)の多大な仲介の労により、開催の運びとなりましたことを、申し添えさせていただきます。本当に有難うございました。
理事 今井範行 (トヨタファイナンシャルサービス株式会社)