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APMAA2018東京大会のご案内

皆様方へ

年が変わり、早稲田大学を会場とするAPMAA 2018東京大会の開催が本年になりました。Asia-Pacific Management Accounting Association(アジア太平洋管理会計学会)による日本での直近の大会は2013年名古屋大会で、その後、バンコク大会(2014)、インドネシア大会(2015)、台北大会(2016)、上海大会(2017)へと、主催国を移しております。

APMAA 2018の準備に携わる私たちは、アジアを初めとする諸外国の研究者の方々と私ども日本の研究者が共に歩んでいることをこの機会に明確に示したいと思っております。昨年のAPMAA 2017上海大会は、海外から63名、主催国の中国から100名の参加がありました。オールソン・モデルを提唱され企業価値評価論の基礎を示されたJames Ohlson先生や、Mark Young先生(University of Southern California)、Rajiv Banker先生(Temple University)等、高名な会計研究者を招聘しておられました(大会記は毎年『会計・監査ジャーナル』等、複数の国内ジャーナルに掲載しております)。

APMAA 2018東京大会にご参加頂きます皆様の便宜をおはかりするために、大会ホームページ、http://s-ueno.sakura.ne.jp/APMAA_2018_Tokyo/を開設しております。準備に時間が必要になる論文投稿等にかかわる情報は早めにご覧頂けますと有り難いです。なお、APMAA 2018に関するご質問・ご提案は、辻 正雄 大会実行委員長(mtsuji_at_waseda.jp) (“_at_”の部分を半角のアットマークに変更してください。)宛にお願い致します。

APMAA 2018 を今年もよろしくお願い申し上げます。

上埜 進(Susumu Ueno), Chair of the APMAA Board of Directors
http://www.apmaa.asia/

大会ホームページ
http://apmaa.org/APMAA_2018_Tokyo/
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/s-ueno/APMAA_asia/2018_Tokyo_conference..htm

上埜 進 (Susumu Ueno), Chair of the APMAA Board of Directors

2018年度管理会計学会の行事日程について

2018年度管理会計学会の行事日程をお知らせ申し上げます。現時点で予定している行事であり、この他に企業研究会、リサーチセミナーが入ってまいります。詳細はまた後日、お送り申し上げます。

多くの会員の皆さまが学会の活動にご参加いただけることを願っております。

4月21日(土)第1回フォーラム、第1回常務理事会、第1回理事会

東京理科大学神楽坂キャンパス

6月2日(土)第1回関西中部部会

立命館大学茨木キャンパス

6月23日(土)第1回九州部会 久留米大学御井キャンパス

7月28日(土)第2回フォーラム、第2回常務理事会、学会賞審査委員会

北海道大学

8月27日(月)28日(火)29日(水)年次全国大会、第3回常務理事会、第2回理事会

慶應義塾大学

10月中旬-11月中旬 第2回九州部会  (開催校未定)

11月下旬あるいは12月上旬 第3回フォーラム、第4回常務理事会

第2回関西中部部会との合同開催     関西地域の大学(予定)

日本管理会計学会会長

2018年度第1回国際会議参加旅費の助成(公募)

会員の国際的活動を支援する一環として、標記の件について、下記の要領で公募いたします。

助成対象 管理会計に関連する海外の学会等(2018年4月1日から2018年9月30日に開催される学会等)において、研究発表をする場合または当該学会と本学会との交流を促進するため活動を行う場合。
助成額 航空運賃(往復)が5万円未満の場合には全額を、航空運賃(往復)が5万円を超過する場合には、5万円にその超過額の1/2を加算した額を助成する。ただし1件あたり10万円を限度とし、予算総額は年間20万円とする。
応募方法 国際会議参加旅費助成規程(https://sitejama.jp/?page_id=78)を参照し、別紙書式に必要事項を記入のうえ、学会開催要項等を添付し、学会事務局に送付すること。

<学会事務局>

154-8515 東京都世田谷区世田谷4?28?1
国士舘大学経営学部 井岡大度研究室内
日本管理会計学会事務局

e-mail:jama-info[at]sitejama.org ([at]を半角アットマークに変更してください)

応募締切 2018年3月31日《期日厳守》
選考方法 選考委員会で選考し、常務理事会(2018年4月開催予定)で決定。採否については、本人宛に通知します。

なお、2018年度の2回目の公募は、2018年5月に募集予定です。
※対象=2018年10月1日~2019年3月31日に開催される国際学会・国際会議等

日本管理会計学会会長

メルコ管理会計セミナー(長崎大学)のご案内

貴下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
このたび、公益財団法人メルコ学術振興財団と長崎大学経済学部の共催により、
長崎大学(片淵キャンパス)にて管理会計セミナーを開催させていただくこととなり、ご案内申し上げます。
※なお詳細については添付のチラシ(PDF)をご覧ください。

日時  2018年2月10日(土) 13:30-17:30
会場  長崎大学経済学部片淵キャンパス 新館101教室
キャンパス案内URL http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/access/katafuchi/index.html
【注意】長崎大学は長崎市内に3つのキャンパスがございますが、会場はそのうちの経済学部がある「片淵キャンパス」です。

講演会参加費:無料
※交流会参加費(参加の場合のみ):5,000円(当日受付にてお支払い)

【プログラム】
13:00-    開場
13:30-13:40 開会挨拶
公益財団法人メルコ学術振興財団 業務執行理事 福田英雄氏
13:40-14:30 講演1「リンガーハットにおけるアメーバ経営の実践について」(予定)
株式会社リンガーハット代表取締役社長 秋本 英樹氏
14:30-14:40 《休 憩》
14:40-15:30 講演2「富士ゼロックスにおける原価企画の実践について」
富士ゼロックス株式会社調達本部 伊藤 治文氏
15:30-15:40 《休 憩》
15:40-16:30 講演3「日本的管理会計について」
慶應義塾大学商学部教授 吉田 栄介氏
16:30-16:45 《休 憩》
16:45-17:30 パネルディスカッション:秋本氏、伊藤氏、吉田氏
18:00-19:30 交流会:長崎大学経済学部片淵キャンパス新館交流プラザ(新館101前)

☆申込方法 Emailにより事前の申込みをお願いいたします。
申込みの際は、ご氏名・ご所属・ご連絡先・交流会へのご参加の有無を明記ください。
申込締切 2018年2月3日(土)
【申し込み・問い合わせ先】
otanih[AT]nagasaki-u.ac.jp([AT]を半角@に変更してください)(担当:長崎大学・庵谷(オオタニ))

※駐車場が十分にございませんので、公共交通機関のご利用をお願い申し上げます。

【セミナー準備責任者】
長崎大学経済学部 庵谷治男

以上

第2回 リサーチセミナー開催記

2017年度第2回リサーチセミナーは,2017年10月21日(土) 13:30-17:00に明治大学(駿河台キャンパスアカデミーコモン9F )309B教室において,日本原価計算研究学会との共催で開催されました。当日はあいにくの天気でしたが,40名程度の参加者でした。日本管理会計学会会長の水野一郎氏(関西大学)より開会の挨拶が,日本原価計算研究学会会長の尾畑裕氏(一橋大学)より閉会の挨拶がありました。河合久氏(中央大学)の司会によりリサーチセミナーが進められ,浅石梨沙氏(一橋大学大学院商学研究科博士後期課程),梅田宙氏(専修大学)の研究報告に対して,フロアから有益なコメント,質問が多くあり,活発な議論が行われました。

第1報告 浅石 梨沙氏(一橋大学大学院商学研究科博士後期課程)
報告論題 「顧客志向における価格決定についての考察」
司 会:挽 文子氏(一橋大学)
ディスカッサント:岡田 幸彦氏(筑波大学)

第1報告の浅石氏は,価格決定と顧客志向についてのこれまでの議論を整理し,従来の価格決定に関する議論は,先例が豊富な商品開発(マーケットベース)と,先例が少ない商品開発(コストベース)の対比で行われていることを指摘しました。その上で,「先例が少ない商品開発」における「価格の作りこみ」(マーケットベースの顧客志向)という論点を提示し,ヘルシア緑茶(花王株式会社)の価格決定に関する事例を紹介しています。
ディスカッサントの岡田氏は,浅石氏の報告に対し,[1]「何が本当の未解決問題なのか」,[2]「価格の作りこみという現象とは」という2つの論点を提示しました。岡田氏は,浅石氏の研究はHinterhuber, A.(2004)による価値基準の価格決定戦略の遂行へと導くフレームワークに当てはまるのではないかと指摘した上で,「価格の作りこみ」という現象は,Hinterhuber, A.(2004)のフレームワークや岡田(2010)他の収益モデル設計で説明できるのか,あるいはそもそも価格は作りこみが出来るのか議論が必要とコメントしました。

第2報告 梅田 宙氏(専修大学)
報告論題 「エマージェント組織のインタンジブルズ・マネジメント―A社のケーススタディ―」
司 会:澤邉 紀生氏(京都大学)
ディスカッサント:諸藤 裕美氏(立教大学)

第2報告の梅田氏は,マネジメント・システムの研究は蓄積されているが,インタンジブルズと組織の関係に関する研究は十分ではないと指摘した上で,インタビュー調査によって組織の意義とインタンジブルズ・マネジメントの関係を明らかにしようとしています。インタビュー先の組織を,迅速かつ創発的なチームの構築が可能なエマージェント組織と捉え,自律的組織(ミニプロフィットセンター:MPC)との対比を行いながら,エマージェント組織のインタンジブルズ・マネジメントにおいては,[1]レディネス評価による人的資源マネジメント,[2]BSCの観点を加味したパテント・マネジメント,[3]インタンジブルズへの投資に糊代を残すことが重要であると指摘しています。
諸藤氏は,梅田氏の報告に対し,ケースの選択と問題意識とのつながりを検討すること,具体的には,(1)なぜその事例を選択したのか,(2)インタンジブルズ(・マネジメント)と組織の関係で何を明らかにしようとしているのか,(3)なぜ自律的組織と比較するのかについて明確に示すことが必要であると指摘しました。
さらに,諸藤氏は,[1]なぜ自律的組織と比較するのか,チーム型組織との比較は必要ないか,[2]MPCの利益獲得の手段は,原価低減による利益向上と言い切っていいのか,[3]アートのためのアート問題があるため,研究開発部門に対して財務業績を意識させてもよいのではないか,[4]エマージェント組織が職能横断式とはいえ,研究開発部門のアメーバの特徴には言及しなくてよいのかという4点について議論が必要とコメントしました。

井上 秀一(追手門学院大学)