2023年度第1回関西・中部部会開催のお知らせ

2023年4月25日 

日本管理会計学会会員各位

日本管理会計学会
2023年度第1回関西・中部部会開催のお知らせ

謹啓 
 会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、2023年度第1回関西・中部部会(テーマ:管理会計の多様性と可能性)は、対面とオンラインのハイブリッド方式により、以下のプログラムが確定いたしましたので、お知らせ申し上げます。
 今回は、ゲストスピーカーとして古川善也氏(広島赤十字・原爆病院院長)をお迎えし、対面でのご講演をいただきます。ご講演のテーマは「病院改革と経営改善」で、広島県の基幹病院の一つとして存在する広島赤十字・原爆病院における病院改革と経営改善プロセスについて、赤字を縮小し、病院のビジョンを院内に根付かせ、目標を共有する取り組みなどを、部長時代から遡り、アフターコロナの現在に至るまでのお話を頂きます。
 また、研究報告もお二人の若手の先生方にご報告をいただきます。
 万障お繰り合わせの上、ご参加いただきますようご案内申し上げます。

謹白

 

1.開催日時:2023年5月27日(土)13時30分~16時40分
2.開催方法:対面・オンライン(Zoom)を利用したハイブリッド
       方式
3.開催場所:広島国際大学呉キャンパス1号館3階会議室(広島県呉
       市広古新開5丁目1-1)

       https://www.hirokoku-u.ac.jp/access/kure.html

4.参加費:無料
5.プログラム
  13:30~13:35 部会進行の説明:準備委員長 
  13:35~13:40 開催の辞:関西・中部部会長 

 

第一部〔特別講演〕(対面)
  13:45~15:00 (講演60分,質疑応答15分)
   講演者:古川善也氏(広島赤十字・原爆病院院長)
   講演テーマ:「病院改革と経営改善」

   <古川善也氏プロフィール>
   1980年 広島大学医学部卒業 
   1982年 済生会呉総合病院内科
   1984年 広島大学医学部附属病院第一内科 
   1988年 広島赤十字・原爆病院
   2012年 同 副院長兼消化器内科部長 
   2016年 現職(現在に至る)

  15:00~15:10 休憩

第二部〔研究報告〕
 第1報告(オンライン)
  15:10~15:50(報告30分、質疑10分)
   報告者:日浅優氏(名古屋学院大学・専任講師)
   論題:「現場従業員の信頼が,MCSの協働促進プロセスに及ぼ
      す調整効果」 

 第2報告(対面)
  15:55~16:35(報告30分、質疑10分)
   報告者:足立洋氏(県立広島大学・准教授)
   論題:「不確実性と管理会計」  

  16:35~16:40:閉会の挨拶

6.参加申込方法
(1) 申込締切日:2023年5月22日(月)
(2) 申込方法:参加ご希望の方は、以下のURLから「申込フォーム」により上記の締切日までにお申し込みください。関西・中部部会以外の方もご参加いただけます。

参加申込用URL: https://forms.gle/EnuyD36aEf362ETe8

(3) Zoom情報の送付:参加申込のご連絡をいただいた方でオンライン参加をご希望の方に、5月24日(水)頃に当日のZoom情報(ミーティングのURL、ID、パスコード等)をお申込み時のメールアドレスにお送りいたします。

7.その他:懇親会は開催いたしません。プログラム変更などの連絡事項が生じた場合は、後日、Webサイトhttps://sitejama.jp/ に掲載いたします。

以上

2023年度第1回日本管理会計学会関西・中部部会
準備委員長 広島国際大学健康科学部医療経営学科 景山愛子
Mail: a-kage[at]hirokoku-u.ac.jp([at]⇒@)

 

2023年度 第1回フォーラム 開催記


文責:李会爽(山梨学院大学)

 2023年度第1回フォーラムは,2023年4月15日(土)に明治大学(駿河台キャンパス)で開催されました。当日は悪天候にもかかわらず,北は北海道から南は沖縄まで,全国から80名以上の方々が参加しました。本フォーラムは,基調講演に税理士法人MSAパートナーズの淡路俊彦様からお話をしていただき,第1報告に琉球大学の庄司豊先生と京都大学の飯塚隼光先生の共同発表,第2報告に中村学園大学の水島多美也先生からご報告いただきました。
 大会は本学会学会長の﨑章浩氏(明治大学)のご挨拶から始まりました。﨑氏は昨年度の全国大会にて学会長に選ばれ,今回が就任以降初めての披露です。﨑氏は「会員の皆さんとともに本学会を盛り上げていきたい。」と抱負を語りました。
 淡路様は「管理会計で変わり得る中小企業経営 -長年の中小企業支援で感じたこと-」を基調講演のタイトルに,30年近くコンサルタントとして仕事をしてきた中,中小企業と管理会計,それに関与する金融機関との関係について熱く語られました。淡路様は大学で管理会計のゼミに所属,修士課程で管理会計を専攻したご経験から,一時期仕事において案件にBSCを仕掛けたいと思っていましたが,中小企業には難しいと感じて導入を断念した経験があります。その後,研究者の先生と自分の仕事内容についてお話したところ,自分が何気なく行っていたのがBSCと指摘され,そこで理論と実務の融合,知識の実践の重要さに実感されました。淡路様はコンサルタントには会社と金融機関とのお互いの間に抱いている不信感を如何になくし,信頼関係を再構築することに役立たなければならないと感じています。そこで要求されるのは,会社の状況に鑑み,的確な経営改善施策の策定と実行をアドバイスできるコンサルタントです。しかし,現状では臨床的な知識を活用できる管理会計に精通するプレーヤーが不在のため,中小企業の経営改善が効果的に施策できていないのです。そのため,「広範な知見と管理会計の背景を体系的に知る研究者の方々の役割が極めて重要になり,管理会計を学ぶ学生を増やし,その後コンサルティング会社に勤務するだけで,世の中の中堅中小企業の経営計画は格段に有効性を増大させることが期待されています。」と希望を語っていただきました。



(税理士法人MSAパートナーズ・淡路俊彦様)

 続いて庄司先生と飯塚先生から「シンプル管理会計の機能する条件に関する考察」をタイトルにご報告いただきました。主にご報告を担当された庄司先生は,中小企業における管理会計実践は教科書と比べ精緻ではないものが多くても,好業績を達成している企業が多く存在していることを問題意識としています。既存研究におけるシンプル管理会計のケースを紹介し,洗練度が低いといわれる管理会計手法であっても,有効に機能しうることを示唆しました。そこで,どのような状況であれば有効に機能しうるかについては検討がなされていないことに気づき,シミュレーションを用いたモデル分析により,特定のシンプル管理会計が機能する条件を探索することを目的とし,研究を行いました。結論としては,事前に想定していたものと異なる結果がありました。それは,規模拡大志向があり,需要の価格弾力性が極端に低いときにシンプル管理会計実践を行っている場合には,製品別原価計算を行う場合に比べて,損をしていないものの,利益を得る機会を逃していると考えられることです。つまり,シンプル管理会計は洗練された管理会計手法と比べて,機会を有効活用する能力が低い可能性を示唆していることが分かりました。



(琉球大学・庄司豊先生)

 最後に水島先生から「スループット会計と付加価値会計・アメーバ経営との比較」をタイトルにご報告いただきました。水島先生は付加価値概念を軸に,スループット会計,付加価値会計,アメーバ経営の間の関連性について検討を行い,さらに,スループット会計とアメーバ経営の類似点と相違点を明らかにし,スループット会計とアメーバ経営の融合可能性についての考えを述べました。当該報告では先行研究に続き,事例研究を行い,3つの結論を提示しました。第1に,事例研究を通し,付加価値会計やアメーバ経営の実践が実質的にスループット会計を実践しているとみなせる実務があることです。第2に,アメーバ経営のなかでスループット会計を実践している事例研究を通じて,成果配分の視点を欠いていると批判されてきたスループット会計が,アメーバ経営と融合することにより,その問題点を克服して進化を遂げる契機となることです。第3に,事例研究を通じて,アメーバ経営だけでなく,MQ〔マージン(粗利単価)×数量〕会計という管理会計システムを採用していることが,スループット会計の導入や実践の促進要因になるのではないか,という仮説を探索的に得ることができたことです。水島先生は,今後も多くの事例研究を積み重ねて当該報告の仮設を検証していきたいと述べました。

(中村学園大学・水島多美也先生)

 報告者と会場の皆さまのご協力の下で,第1回フォーラムは熱い議論を交わすなかで終了時間を迎えました。ほぼ来場者の全員が懇親会に参加し,そこで議論の続きを行い,最後に前会長の伊藤和憲先生からご挨拶をいただき,有終の美を飾ることができました。

 

 

 

2023年度学会賞(論文賞、文献賞、奨励賞)候補者募集のお知らせ

 2023 年 4 月 19 日

会員各位

日本管理会計学会 学会賞(論文賞、文献賞、奨励賞)審査委員会
委員長 澤邉 紀生

2023年度学会賞(論文賞、文献賞、奨励賞)候補者募集のお知らせ

 春風の候 会員の皆様には、ますますご健勝のことと存じます。
 さて、「日本管理会計学会 学会賞規程」に基づいて、2023年度学会賞の候補者を以下の要領で募集いたします。会員の皆様には、学会賞にふさわしい 候補を積極的にご推薦していただくようお願いいたします。

敬 具

1.募集する学会賞 論文賞、文献賞および奨励賞(各賞とも若干名)
2.審査対象業績 2022 年 4 月1 日から 2023 年 3 月 31 日までに公刊されたもの。
3.応募書類業績等 候補者の略歴、審査対象業績、業績リストおよび推薦理由書
※応募関係書類、図書は返却いたしません。審査終了後、適切に保管、廃棄致します。
4.推薦方法 会員の自薦または他薦による。
5.推薦締切日 2023 年 5 月31 日(水)(当日必着)
6.学会賞授与式 2023年 8 月30 日(水)(2023度全国大会の会員総会)
7.業績等の送付先
   応募書類については次の住所宛にレターパックでお送りください。
   〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5
   アカデミーセンター (株)国際文献社内
   日本管理会計学会事務局
   Tel:03-6824-9371

 なお、学会賞の種類、その他の詳細な内容に関しては、日本管理会計学会ホームページに掲載されている「学会賞規程」をご参照ください。                    

               以上

2023年度第1回(第64回)九州部会のご案内

2023年4月吉日

日本管理会計学会会員各位

日本管理会計学会
2023年度第1回(第64回)九州部会のご案内

拝啓 
春風の候、会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
下記の要領にて、日本管理会計学会九州部会2023年度第1回(第64回)大会を、下関市立大学経済学部(山口県下関市、準備委員長:足立俊輔氏 adachi[at]shimonoseki-cu.ac.jp ([at]→@))を開催校として、ハイブリッド方式(対面参加+オンライン参加)にて開催いたします。参加費は無料です。懇親会は開催いたしません。万障お繰り合わせのうえ、ご参加賜りますようご案内申し上げます。参加をご希望の方は、準備の都合上、5月12日(金)までに、事務局宛メール(maruta[at]econ.kyushu-u.ac.jp ([at]→@))、もしくは下記リンク先のGoogleフォームから、お申込みください。5月18日(木)頃に、ZoomのURLをメールでお知らせいたします。

<参加申込用Googleフォーム>https://forms.gle/p95faRCynSTNcVuBA

敬具

1.日時:2023年5月20日(土) 13:50~16:30
2.対面開催場所:下関市立大学経済学部 本館Ⅰ棟 206号教室

アクセスとキャンパス案内については、下記のホームページでご確認ください。
https://www.shimonoseki-cu.ac.jp/access-map/
https://www.shimonoseki-cu.ac.jp/access-map/campus-map.html

3.プログラムは裏面の通り

【日本管理会計学会九州部会事務局】
〒819-0395 福岡市西区元岡744 イーストゾーン
                                 九州大学経済学研究院 丸田起大研究室内
                             TEL:092-802-5454
email: maruta[at]econ.kyushu-u.ac.jp([at]→@)

 ご案内とプログラム ⇒ PDFファイル

2023年度スタディ・グループの公募

日本管理会計学会会員各位

今年度も「スタディ・グループ規程」に従いJAMAスタディ・グループを広く会員の皆様に募集いたします。
応募される会員は,規程にしたがって,「JAMAスタディ・グループ申請書」をjama-post[at]bunken.co.jp ([at]を半角@マークに変更してください)宛てまでメールでご応募ください。
申請期限は2023年5月31日(水)《期日厳守》です。
第2回常務理事会で審議し,選考の結果はグループ代表者に通知いたします。
なお、「スタディ・グループ規程」は、学会公式WEBサイト(https://sitejama.jp/?page_id=74 ) でご覧になることができます。

申請書の様式として,以下の内容を記載して下さい。

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JAMAスタディ・グループ申請書
  研究代表者の所属・氏名
  連絡先 (住所,電話番号,E-mail)
Ⅰ 研究課題
Ⅱ 研究目的(意義・概要・構想)
Ⅲ 研究計画(方法・実施状況・期待される成果など)
Ⅳ 本研究に関する国内外の研究の現状と本研究計画の特徴
Ⅴ 各共同研究者の所属と氏名,役割分担
Ⅵ 研究代表者および共同研究者の過去5年間の主な研究業績
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