文責:長崎県立大学 宮地 晃輔
2024(令和6)年3月22日(金)14:00~16:00の日時にて、東京都江戸川区西葛西5-4-6に本社を有する税理士法人古田土会計(以下、古田土会計)において、2023年度第2回企業研究会を開催いたしました。当日は、崎章浩会長、水野一郎元会長をはじめ全国各地から会員のみなさまにご参加を頂きました。
今回の企業研究会では、古田土会計グループ代表であり代表社員税理士及び経営計画作成指導員である鈴木知朗(すずき ともあき)先生に、「会計を経営に生かす『月次決算書』と『経営計画書』どこに手を打てば利益がでるか どうすればお金を残す経営が出来るか」のテーマで、古田土会計が大切にされていること、顧問先にご提供されている事業内容について詳細にご講演を頂きました。
【写真1】古田土会計 鈴木知朗先生のご講演風景
古田土会計グループは、東京・大阪・仙台・横浜に事業拠点を持ち、顧問契約数で中小企業3,000社、会計事務所500社を有し、社員数360名のグループに成長されています。古田土会計では、「人を大切にする経営」「会社を取り巻くすべての人を幸せにする経営」をグループ経営の根幹におかれ、古田土会計グループがこれらを実現し、そのうえで顧問先に人を大切にする経営を普及されることを目指されています。
鈴木知朗先生は、人を大切にする経営を実現するためには、「会社が売上をあげる」「利益をあげる」「現金を増やす」「会社は、全社員のものである」が重要であることを強調され、古田土会グループの社員に対する取り組みと顧問先への取り組み内容をご説明頂きました。
社員に対しては、社員が働きやすくキャリアを継続できることを目的に、仙台と横浜に支店が開設されています。また、人を大切にする観点からは、障がいをもたれている方を13名雇用され、それぞれの方が業務上の役割を十分に遂行されるまでに成長されています。
顧問先には「未来を決める資金別貸借対照表」を利用され、顧問先経営者が数字をわかりやすく捉えられる工夫を行い、顧問先企業の経営改善ポイントがどこにあるのかを共有できる取り組みが行われています。古田土会計グループが活用している「未来を決める別貸借対照表」を用いて、預金を増やしたい、B/Sを改善したい、P/Lを改善したい、回転期間の改善をしたい、などの顧問先企業の経営改善課題に対して経営者に気づきと発見の創出が図られていることが新鮮でありました。
鈴木知朗先生のご配慮により、研究会の後半では、古田土会計本社オフィスの見学時間を設けて頂きました。オフィスでは、「掃除」「挨拶」「朝礼」を大事にしているとの説明があり、風通しによい職場を作られていました。
鈴木知朗先生からのご講演内容に対して、参加の会員から活発な質問や意見が出されました。鈴木知朗先生の充実したご講演内容および会員からの活発な質問や意見により、予定した2時間の研究会はあっという間の時間でありました。同研究会は盛会のうちに無事終了いたしました。
【写真2】研究会での質疑風景
古田土会計グループの鈴木知朗先生ならびに同グループ社員のみなさまには、今回の研究会開催にあたり多大なお力を賜りました。誠にありがとうございました。今回の研究会だけではなく、今後も本学会の研究活動や会員活動にご協力を賜りましたら幸いでございます。
このたびの2023年度第2回企業研究会の開催にあたりましては、本学会会員であり日本経営の丹羽修二先生に多大なご尽力を賜りました。この場をお借り致しまして厚く御礼を申し上げます。
以上