日本管理会計学会第55回九州部会 報告者募集のお知らせ

平成30年8月吉日

 

日本管理会計学会第55回九州部会

報告者募集のお知らせ

 

謹啓 

時下,会員の皆様には益々ご健勝のことと存じます。

平成30年10月20日(土)に,長崎県立大学にて,日本管理会計学会第55回九州部会を開催することになりました。

つきましては,報告者を募集いたしますので,平成30年9月9日(日)までに,下記の要領で,九州部会事務局宛にe-mailもしくはFAXにてお申し込みください。

(1)氏名,所属,職名

(2)連絡先住所,電話番号,メールアドレス

(3)報告タイトル

謹白

 

日本管理会計学会九州部会事務局:

〒812-8581 福岡市東区箱崎6-19-1 

九州大学経済学部 丸田起大研究室内

TEL/FAX: 092-642-2487

e-mail: maruta@econ.kyushu-u.ac.jp

@を半角のアットマークに変更してください。

 

2018年度全国大会 修正版プログラムについて

拝啓
猛暑の候、会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先週学会HPに掲載した日本管理会計学会2018年度全国大会のプログラムに訂正箇所がありましたので,修正版を掲載させて頂きました。
(改訂版)日本管理会計学会2018年度全国大会(慶應義塾大学).pdf

特に以下の2つの修正については、修正版をご確認頂けますようお願い致します。
・大会参加費等の振込口座の加入者名
・CPE認定研修の単位数:統一論題討論(誤)2単位→(正)1単位

プログラムは、来週早々にもお手元に郵送されると思います。
よろしくお願い致します。

2018年度全国大会準備委員会
委員長 園田智昭

2018年度 第3回フォーラム、第2回関西中部部会の開催と自由論題報告者募集のお知らせ

日本管理会計学会 会員各位

日本管理会計学会
2018年度 第3回フォーラム、第2回関西中部部会の開催と自由論題報告者募集のお知らせ

2018年度第3回フォーラム、
第2回関西中部部会 準備委員会

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、日本管理会計学会2018年度第3回フォーラム、第2回関西中部部会を、下記の要領にて11月17日(土)に大阪学院大学で開催致します。つきましては、自由論題の報告者を募集させて頂きます。報告をご希望の方は、下記の事項を記載の上、期日までにメールでお申し込み頂きたく存じます。なお、会場等の都合上、ご希望に添えないこともございますので、予めご承知おきください。

敬具

 

1. 日時:2018年11月17日(土) 13:30~(自由論題報告は14:50からの予定)

  場所:大阪学院大学(http://www.osaka-gu.ac.jp/guide/campus/access.html

 

2. 自由論題申込(締切:2018年10月10日(水))

(1)ご氏名
(2)ご所属
(3)ご連絡先E-mailアドレス
(4)ご報告タイトル

 これらを明記の上、後藤:akinori[at]ogu.ac.jp  ([at]を半角の@に変更して下さい)までお申し込みください。

 

3.当日のスケジュール案

  • 13:40~14:40 ゲストスピーカーによる招待講演

           石田秀樹先生(京セラ(株)の元常務取締役・経営管理本部長)

  • 14:50~16:50 自由論題報告(報告25分、質疑応答10分の予定)
  • 17:00~18:30 懇親会

以上

 

日本管理会計学会年次全国大会の開催のご案内

日本管理会計学会 会員各位

日本管理会計学会全国大会の開催案内を学会HPに掲載しました

拝啓 
猛暑の候、会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日本管理会計学会2018年度全国大会を、8月27日(月)から29日(水)にかけて慶應義塾大学で開催致します。
27日は常務理事会と理事会等、28日・29日は自由論題、統一論題等を予定しています。

作業が遅れており、学会員の皆様には大変ご迷惑をおかけしていますが、開催案内は来週末ごろに投函する予定です。
そこで郵送に先立ちまして、開催案内を学会HPに掲載させて頂くことといたしました。

⇒ (改訂版)日本管理会計学会2018年度全国大会(慶應義塾大学).pdf

多くの皆様のご参加をお待ちしています。
よろしくお願い致します。

2018年度全国大会実行委員長 
園田智昭

2018年度第1回リサーチセミナー開催記

井上 秀一
2018年   6月30日(土)
 

 2018年度第1回リサーチセミナーは,2018年6月30日(土)14:00~17:30に,青山学院大学(青山キャンパス16号館3階)16302教室で開催されました。当日のリサーチセミナーの出席者は30名程度であり,日本管理会計学会会長の水野 一郎氏(関西大学)より開会の挨拶が,日本管理会計学会副会長の澤邉 紀生氏(京都大学)より全体講評がありました。山口 直也氏(青山学院大学)の司会によりリサーチセミナーが進められ,中村 正伸氏(香川大学大学院),掛谷 純子氏(京都女子大学)の研究報告に対して,フロアから有益なコメント,質問が多くあり,活発な議論が行われました。

第1報告 中村 正伸氏(香川大学大学院)

報告論題「職能横断プロジェクトにより遂行される製品開発の予算管理―予算執行段階に着目して―」

 第1報告の中村氏は,組織は「柔軟な対応」と「(効率的な)計画達成」をどのように両立させているのか,両立させるための予算管理とその運用上の工夫はどのようなものかという問題意識の下,先行研究のレビューを行い,次の2つのリサーチ・クエスチョンを提示しました。

(1)個別プロジェクトの活動計画と予算が,他のプロジェクトや組織の中でどのように関係,位置づけられて管理されることで,プロジェクトチームは予算達成と予算是正提案の動機づけを両立させているのか。

(2)予算達成と予算是正提案を両立させる予算管理を通じて,垂直のインタラクションは水平のインタラクションを促進させているのか。

 これらのリサーチ・クエスチョンに対応するため,中村氏は,医薬品の開発・製造・販売を行う日本発グローバル医薬品メーカーをリサーチ・サイトとして参与観察を行い,次の2点が明らかになったことを報告しました。

(1)組織目標と個別プロジェクトの目的・目標が関係付けられた上で,予算執行開始後,プロジェクトベースで進捗確認や計画変更案の精査が開発トップからなされる。その際,一定の裁量がプロジェクトチームに認められていることで,予算達成と予算是正案上申が両立して動機づけされている。

(2)製品開発で重要性が指摘されてきた職能部門間の水平なインタラクションが水平的な職能横断組織ベースでの責任設定と進捗管理により,促進される。

ディスカッサント:伊藤 克容氏(成蹊大学)

 中村氏の報告に対し,伊藤氏は,[1]「職能横断的」というのは開発本部内の職能横断ということなのか,本研究における「職能横断」という言葉の位置づけはどのようなものか,[2] 中村氏は「予算管理が統制型ではなく計画・調整型であることの重要性」と記述しているが,それは既存の理論で解釈可能か,どのように表現すべきか,[3] コントロール・パッケージの構成について,前提事項である「組織の全体目標が組織で共有されていること」を担保する仕組みや制度はどのようなものかについて議論が必要であるとコメントしました。

第2報告 掛谷 純子氏(京都女子大学)

報告論題「公会計がマネジメントに活用されないのはなぜか―ニュー・パブリック・マネジメントの考え方と日本のしくみ―」

 第2報告の掛谷氏は,1980年代から行われてきた我が国の公会計改革は,民間企業の経営手法を公的機関に導入し,効果的・効率的な組織運営を図るニュー・パブリック・マネジメント(以下,NPM)の考え方を基礎としていることを指摘した上で,公会計がマネジメントに活用されていない理由について先行研究のレビューを行っています。

 掛谷氏は,レビューの結果,公会計がマネジメントに活用されない理由の1つとして,現在の我が国の予算は現金主義であり,NPMが前提としている予算の発生主義化という条件を満たしていないことを指摘しました。また,掛谷氏は,制度変化が生じた際に,地方自治体において会計情報がマネジメントに使用されるようになるのかという先行研究上の課題を提示しています。

ディスカッサント:藤野 雅史氏(日本大学)

 掛谷氏の報告に対し,藤野氏は,本研究は実務的な課題(公会計情報の不十分な利用)に対して理論的な考察にチャレンジしようとしており,先行研究を踏まえた概念の適用を試みている点に特徴があると指摘しました。そのうえで,藤野氏は,リサーチ・クエスチョンの洗練化が必要であり,その過程においては,[1]公会計情報の活用,[2]発生主義予算の機能と課題,[3]理論構成概念としてのNPMの研究動向について議論する必要があるとコメントしました。