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日本管理会計学会九州部会2025年度第2回(第69回)大会報告者募集のお知らせ

2025年9月吉日

日本管理会計学会九州部会
2025年度第2回(第69回)大会
報告者募集のお知らせ

謹啓
時下、会員の皆様には益々ご健勝のことと存じます。
さて、2025年11月22日(土)に、九州産業大学(福岡市、準備委員長:浅川哲郎氏)にて、日本管理会計学会九州部会2025年度第2回(第69回)大会を、ハイブリッド方式(予定)で開催いたします。
報告を希望される方は、2025年9月30日(火)までに、下記の要領で、九州部会事務局宛にe-mailにてお申し込みください。

(1)ご氏名、ご所属、ご職名
(2)連絡先電話番号、メールアドレス
(3)報告タイトル、報告要旨

謹白

【日本管理会計学会九州部会事務局】
〒814-8511 福岡市早良区西新6-2-92
                                 西南学院大学商学部 丸田起大研究室内
                             TEL:092-823-4320
email: o-marutaseinan-gu.ac.jp

 

 

2025年度第1回(第68回)九州部会開催記

2025年5月17日(土)13:50~17:30

■■ 日本管理会計学会2025年度第1回(第68回)九州部会が、2025年5月17日(土)に、長崎県立大学佐世保校(長崎県佐世保市)にてハイブリッド方式で開催された(準備委員長:長崎県立大学教授・宮地晃輔氏)。長崎県立大学長の浅田和伸氏および準備委員長のご挨拶の後、特別講演および研究報告がおこなわれた。対面参加・オンライン参加合わせて40名近い研究者、実務家、および大学院生・学部生の参加を得て活発な質疑応答がおこなわれた。

宮地氏

 

■■ 特別講演は、株式会社佐々木冷菓代表取締役副社長の佐々木裕二氏により、「ニッチャー戦略から読み解く佐々木冷菓の軌跡と今後の物流機能強化」と題しておこなわれた。食品流通商社である佐々木冷菓は、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯の食品を広く扱っており、2003年ごろからニッチャー戦略として「フローズン物流」という分野に特化し、アイスクリーム売場の棚割りや納品時の陳列などのリテールサポートにも強みを発揮していること、また物流2025年問題に対処するための働き方改革として、倉庫での荷物の積込み・荷下ろしや配送先店舗での納品陳列応援ではスポットバイトが活躍しており、その成果としてルートスタッフの帰社後滞在時間が大幅に短縮していること、さらに自社商品のみならず他社商品の一般貨物輸送にも進出することで地域物流インフラとしての存在価値を高めていること、などが紹介された。

佐々木氏

 

■■ 研究報告の第1報告は、⻆田幸太郎氏(佐賀大学教授)により、「プロスポーツ組織におけるマネジメント・コントロール・システムの事例研究」と題する報告が行われた。2020年に⻆田氏が出版した『プロサッカークラブにおけるマネジメント・コントロール・システム―オックスフォード・ユナイテッドFCの事例―』以降の同チーム(OUFC)におけるマネジメント・コントロール・システム(MCS)の変化やチーム成績との関係、さらにJリーグクラブおよびBリーグクラブなど国内のプロスポーツ組織の事例との比較を示された。チーム成績不振による解任や好業績(昇格)による引き抜き等によりサッカークラブの監督の交代サイクルは短いこと、オーナーよりも監督にMCSの決定権があり前監督のもとで有効に機能していたMCSであっても新監督が変更してしまうこと、⻆田氏が公刊したOUFCの事例を参考にしてインセンティブ・システムの改良を進めているJリーグクラブがあることなど、が紹介された。

⻆田氏

 

■■ 研究報告の第2報告は、水島多美也氏(中村学園大学教授)により、「スループット会計の基本モデルに関する一考察―ゴールドラットの所説を手掛かりに―」と題する報告が行われた。スループット会計の提唱者であるE.GoldrattのThe GoalThe Haystack Syndromeなどの原点に立ち返り、スループット・在庫・業務費用の3つの評価指標、コスト・ワールドとスループット・ワールド、時間の問題について再検討された。付加価値とは製造時に製品に付加されるものではなく製品の販売時に会社に付加されるものであること、コスト・ワールドが製品別のコストや利益に捕らわれるのに対しスループット・ワールドは制約の発見・解消と会社全体のスループット最大化に注視すること、制約によるタスクの遅れに起因する機会損失を1日の逸失スループット額×日数という考え方で表現することにより時間の問題を組み入れていること、などを紹介された。

水島氏

 

■■ 研究報告会終了後、九州部会総会が開催された。次回の九州部会は2025年10~11月に開催予定である(開催校未定)。

 

文責:丸田(西南学院大学)

2025年度第1回(第68回)九州部会のご案内

2025年4月吉日

日本管理会計学会会員各位

日本管理会計学会
2025年度第1回(第68回)九州部会のご案内

拝啓 
 早春の候、会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 下記の要領にて、日本管理会計学会九州部会2025年度第1回(第68回)大会を、長崎県立大学佐世保校(長崎県佐世保市、準備委員長:宮地晃輔氏)を開催校として、ハイブリッド方式(対面参加+オンライン参加)にて開催いたします。参加費は無料です。懇親会は開催いたしません。万障お繰り合わせのうえ、ご参加賜りますようご案内申し上げます。
 参加される方は、準備の都合上、5月9日(金)までに、下記リンク先のMicrosoftフォームから、もしくは九州部会事務局宛メールにて、参加登録をお願いします。参加登録者全員に、5月15日(木)頃に、ZoomのURLをメールでお知らせいたします。

<参加登録用フォーム>https://forms.office.com/r/17J1xUpFq4

敬具

1.日時:2025年5月17日(土) 13:50~17:30
2.対面参加会場:長崎県立大学 佐世保校 地域交流棟 2階 2204教室
アクセスとキャンパス案内については、下記のホームページでご確認ください。
https://sun.ac.jp/access/
https://sun.ac.jp/campus/sasebo/

3.プログラムは別紙の通り

【日本管理会計学会九州部会事務局】
※所属が変わりました  
〒814-8511 福岡市早良区西新6-2-92
西南学院大学商学部 丸田起大研究室内
TEL:092-823-4320
email: o-marutaseinan-gu.ac.jp

本部会の案内とプログラムは、こちら

2024年度第2回(第67回)九州部会開催記

2024年10月26日(土)13:50~17:00

■■ 日本管理会計学会2024年度第2回(第67回)九州部会が、2024年10月26日(土)に、佐賀大学本庄キャンパス(佐賀市)にてハイブリッド方式で開催された(準備委員長:佐賀大学教授・⻆田幸太郎氏)。準備委員長のご挨拶の後、特別講演および研究報告がおこなわれた。対面参加・オンライン参加合わせて40名を超える研究者や実務家の参加を得て活発な質疑応答がおこなわれた。

⻆田氏

 

■■ 特別講演は、岐阜麦酒醸造合同会社社長の平塚悟氏により、「ゆっくりつながるクラフトビール醸造所とTap Room YOROCA創業」と題しておこなわれた。平塚氏は、準備委員長の角田氏と北海道大学の同期で、製薬会社の営業職として勤務する傍ら、兼業として、郷里である岐阜でクラフトビール醸造所兼バー(https://gifubeer.com/)を起業された。岐阜の観光名所にちなんだ各種の定番ビールや岐阜大学などとの共同開発のコラボボールなどが人気を博している。その動機は地元岐阜の地域とつながり地域に根差す事業を起こしたかったこと、岐阜で最も人が集まる神社の参道に立地して地域経済の活性化や地域人材の活用・育成に貢献していること、起業にあたり会計関連では苦労したので素人にも分かりやすい会計の開発を期待していること、などをお話しされた。

平塚氏

 

■■ 研究報告の第1報告は、加藤典生氏(大分大学教授)・小林英幸氏(SBI大学院大学教授)により、「トヨタ自動車における原価企画の現状と課題―行動的原価企画の視点から―」と題する報告が行われた。従来の会計主導の原価企画研究ではブラックボックスとなっていたエンジニアの原価低減活動に焦点を当てた行動的原価企画研究の必要性を主張され、トヨタ自動車へのインタビューの結果、「面戦略」への移行により先頭車でじっくり時間をかけて後続車では開発負荷が軽減してきていること、従来の設計室別・部品別の目標原価割付から2段階前の「領域別目標割付」に移行することで、領域内での原価割付に設計室が参加できることの動機付け効果が発揮されていること、設計者個々人が出し惜しみするスラックをコストエンジニアが見抜くために原価見積の精度をより高めることが課題となっていること、などを論じられた。

小林氏(左)・加藤氏(右)

 

■■ 研究報告の第2報告は、宮地晃輔氏(長崎県立大学教授)により、「中小企業者に対する伴走型支援による管理会計能力の定着に向けた実践」と題する報告が行われた。中小企業庁等が2023年に公表した経営力再構築伴走支援ガイドラインを受けて、中小企業の経営者・管理者・従業員の管理会計能力の定着に、大学等の管理会計研究者が伴走者としてどのように貢献できるかという課題に対するアクションリサーチの成果を報告された。リサーチサイトとなった製造業A社に、宮地氏が顧問として就任し、経営会議や社長会などの場で、月次の予算差異分析を指導した結果、差異分析結果にもとづいてPDCAサイクルを回せる管理者が徐々に増えていったプロセスが紹介された。今後の課題として、管理会計能力が定着した管理者が、経営会議等には出席しない一般従業員に対して管理会計能力を伝承していく風土作りを挙げられた。

宮地氏

 

■■ 次回の九州部会は2025年5月に開催予定である。

 

文:丸田(九州大学)、写真:⻆田(佐賀大学)

2024年度第2回(第67回)九州部会のご案内

2024年9月吉日

日本管理会計学会会員各位

日本管理会計学会
2024年度第2回(第67回)九州部会のご案内


拝啓 
 残暑の候、会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 下記の要領にて、日本管理会計学会九州部会2024年度第2回(第67回)大会を、佐賀大学本庄キャンパス(佐賀市、準備委員長:角田幸太郎氏)を開催校として、ハイブリッド方式(対面参加+オンライン参加)にて開催いたします。参加費は無料です。懇親会は開催いたしません。万障お繰り合わせのうえ、ご参加賜りますようご案内申し上げます。
 参加される方は、準備の都合上、10月18日(金)までに、下記リンク先のMicrosoftフォームから、もしくは九州部会事務局宛メールにて、参加登録をお願いします。参加登録者全員に、10月24日(木)頃に、ZoomのURLをメールでお知らせいたします。

<参加登録用フォーム>https://forms.office.com/r/VXTRyJbdye

敬具

1.日時:2024年10月26日(土) 13:50~17:00
2.開催場所:佐賀大学 本庄キャンパス 経済学部 3号館 2階 会議室
アクセスとキャンパス案内については、下記のホームページでご確認ください。
https://www.saga-u.ac.jp/access/index.html
https://www.saga-u.ac.jp/gaiyo1/campusmap/index.html

3.プログラムは別紙の通り

【日本管理会計学会九州部会事務局】  
〒819-0395 福岡市西区元岡744 イーストゾーン
九州大学経済学研究院 丸田起大研究室内
TEL:092-802-5454
email: marutaecon.kyushu-u.ac.jp

プログラムPDFは、こちら