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2020年度九州部会フォーラム合同開催

日本管理会計学会会員 各位

謹啓 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 日本管理会計学会2020年度第3回フォーラム・2020年度第1回九州部会合同開催を、11月14日(土)に、長崎県立大学佐世保校(佐世保市川下町123番地)を会場に下記の要領にて開催致します。万障お繰り合わせのうえ、ご出席を賜りますようお願い申し上げます。
 今回は、経営者主導でバランスト・スコアカード(BSC)導入を行い、経営品質を高める取り組みを実践されている株式会社亀山電機代表取締役会長の北口功幸氏をお招きしての特別講演、並びに新進気鋭の2名の方々の研究発表をご準備させて頂きました。
 なお、ご出席ご希望の皆様におかれましては、準備の都合上、お手数をおかけいたしますが、11月10日(火)までに、メールにて宮地あて、miyaji[at]sun.ac.jp([at]を半角の@に変更してください。) にお申込みを頂きますようお願い申し上げます。謹白

開催日: 2020(令和2)年11月14日(土)13:50 ~ 16:20
会場:  長﨑県立大学佐世保校  本館 101教室 
〒858-8580 長崎県佐世保市川下町123 TEL0956-47-2191(代表)
佐世保校への交通アクセス http://sun.ac.jp/access/

 

13:50~14:00 学会長ご挨拶

※ご講演30分 質疑10分 合計40分
特別講演 14:00~14:40「株式会社亀山電機のバランスト・スコアカード(BSC)」
      北口 功幸 氏 (株式会社亀山電機 代表取締役会長)

 

※ご報告30分 質疑10分 合計40分
第1報告 14:45~15:25「日本における統合報告の現状-インタビュー調査に基づいて-」 
      李  会爽(リホイシュアン)  氏(福岡大学兼任講師)

(10分程度の休憩)

第2報告 15:35~16:15「病院TDABCモデルの開発」   
      水野 真実  氏(九州大学専門研究員)

16:15~16:20      閉会ご挨拶  

 

<ご連絡事項>
①今回は、研究報告会終了後の懇親会は開催の予定はございません。

②本会にご参加の方に、長崎空港-長崎県立大学佐世保校との間で送迎用の貸切バス(マイクロバス)を運行いたします。詳細は以下のとおりでございます。ご乗車ご希望の方は、参加申し込み時に貸切バス利用のお申込みもご連絡をお願い致します。往路・復路のどちらか一方の利用も可能です。バスは3密を避けて15名まで乗車できます。お申込みの先着順でご利用者を決定させて頂きます。貸切バスご利用希望の方は、ご参加申し込みの際に往路・復路の利用のご希望、乗車場所・降車場所のご希望を添えてお申込みをお願いします。

〇長﨑空港お迎え:11月14日(土)10:20長崎空港到着口前集合 → 10:30長崎空港出発 → 11:10ハウステンボス迎え(前泊でハウステンボスに宿泊される方のお迎え)→ 11:35 JR佐世保駅迎え(東横イン佐世保駅前駐車場側でご乗車できます)→ 12:00長崎県立大学佐世保校着
〇長崎空港お送り:11月14日(土)16:30長崎県立大学佐世保校出発 → 16:55 JR佐世保駅(JR佐世保駅で降車希望の方)→  18:10 長崎空港着

③ 本会へのご参加の方で、前泊または後泊をご予定されておられる方は、JR佐世保駅前周辺に多数のホテル施設がございますので、こちらに宿泊されることをお勧めいたします。

④ 長崎県立大学佐世保校までの経路

各所~JR佐世保駅

JR佐世保駅~大学

JR博多駅から

○JR特急を利用する場合(1時間40分)

○高速バスを利用する場合(1時間50分)

JR佐世保駅から大学まで

 ○松浦鉄道(MR)を利用する場合(30分)
MR佐世保駅より乗車し大学駅にて下車後に徒歩

 ○バスを利用する場合(30分)
JR佐世保駅前西肥バス停留所で、日野経由又はSSK・大潟経由の相浦桟橋行、日野経由又は大野経由の大崎町行、日野経由水産市場前行、日野・ニュータウン経由佐々バスセンター行、日野経由小野町行のいずれかに乗車し、長崎県立大学前にて下車後に徒歩

○タクシーを利用する場合(20分)

                  

2020年度第3回フォーラム開催校委員長 宮地晃輔
2020年度第1回九州部会開催校委員長  田坂 公

 

            <本件に関するお問い合わせ先>

長崎県立大学 宮地晃輔
 E-mail   miyaji[at]sun.ac.jp
([at]を半角@に変更してください。)
研究室直通 0956-47-6796
                                                     以上

本九州部会・フォーラムについては、長崎県立大学のホームページ(http://sun.ac.jp/event/92380/)にも掲載されています。

日本管理会計学会 2020年度第2回フォーラム 開催記

■2020年度第2回フォーラム(フォーラム担当:伊藤 和憲氏[専修大学])は、2020年7月18日(土)、専修大学神田校舎10号館で開催された。本フォーラムでは、会長の挨拶、司会の中村博之氏[横浜国立大学]による講演者の紹介に続き、オムロン株式会社グローバル理財本部企画室(兼)イノベーション推進本部CTO室の水本智也氏より「オムロンのROIC経営・技術経営」という題目でご講演いただいた。
■講演では、オムロン(株)の会社紹介の後、本題のROIC経営・技術経営について説明された。オムロン(株)では、技術経営とROIC経営を両輪に企業理念の実践を加速することで、ソーシャルニーズの創造に挑戦し、事業を通じた社会的課題の解決に取り組んでいると述べられた。具体的に、技術経営については、社会的課題を解決するため、技術革新をベースに近未来をデザインし、その実現に必要な戦略を明確に描き、実行する経営スタンスであること。その原点は、創業者が1970年に提唱した未来予測理論、サイニック理論にあること。「近未来デザインを起点としたバックキャスト型のソーシャルニーズの創造」をプロセスとして形式知に変えて、組織に落とし込んでいることを説明された。また、ROIC経営については、ROICを各部門のKPIに分解して落とし込むことで、現場レベルのROIC向上を可能にする「ROIC逆ツリー展開」と、全社を事業ユニットに細分し、ROICと売上高成長率の2軸で経済価値を評価する「ポートフォリオマネジメント」の2つで構成されているとし、事業特性が異なる複数の事業部門を持つオムロン(株)にとってROICは各事業部門を公平に評価できる最適な指標として活用されていることを説明された。またROIC経営の浸透に向けROICの定性的な「ROIC翻訳式」を使用し、普段は財務諸表に縁のない営業や開発部門などの担当者が、ROIC向上の取り組みを具体的にイメージできるようにしていることを述べられた。さらに、企業理念の実践を強化する取り組みとして、グローバル全社員が参加し、企業理念の実践事例を共有し、称え合い、共鳴の輪を社内外に広げる運動である「TOGA(The OMRON Global Awards)」を紹介された。
■最後に参加者との積極的な質疑応答が行われた。講演後も参加者個別に熱心な質疑応答が続き、本フォーラムは盛会のうちに終えた。なお、フォーラム開催前に常務理事会が開催され、本フォーラムの参加者は31名であった。

(会長挨拶)

 

 

 

(水本智也氏による講演)

 

 

 

令和2年7月20日
奥 倫陽(東京国際大学)

 

 

日本管理会計学会 第2回フォーラム開催のご案内

日本管理会計学会
   会員 各位

 管理会計学会の活動も少しずつ動き出したいという気持ちから,第2回のフォーラムを東京で開催することになりました。しばらくは新型コロナが終息しそうにありませんが,研究活動をストップもできません。日本管理会計学会は,下記の通りフォーラム開催の運びとなりました。会場は75名の狭い教室ですので,30名に限定して開催させていただきます。申し込み順でお受けいたしますが,超過した場合はお断りさせていただくこともありますのでご了承ください。

開催日: 7月18日(土)
会 場: 専修大学神田校舎10号館10階 10101教室
https://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/

16:15~16:20 学会長挨拶
         特別講演
16:20~17:20 「オムロンのROIC経営・技術経営」
     オムロン株式会社グローバル理財本部企画部・水本 智也氏

懇親会 中止
フォーラム 参加費無料

準備の都合がありますので,参加希望者は,7月10日(金)までに
伊藤のアドレス(itoh[at]isc.senshu-u.ac.jp)([at]→@)宛にメールください。

フォーラム担当者
専修大学 伊藤和憲

日本管理会計学会2019年度第2回フォーラム開催記

令和元年7月21日 足立俊輔 (下関市立大学)

■■ 日本管理会計学会2019年度第2回フォーラムが、2019年7月20 日(土)に中村学園大学(福岡市城南区)にて開催された(準備委員長:水島多美也氏)。今回のフォーラムでは、関東・関西・中国・九州からご参加をいただき、約20名の研究者、実務家の参加を得た。フォーラムの前には常務理事会が開かれ、学会長の挨拶の後、各報告が行われた。いずれの報告においても活発な質疑応答が展開された。

■■ 第1 報告は、足立洋氏(県立広島大学)により、「役割曖昧性と業績評価に関する研究動向」と題する報告が行われた。本報告は、職務の業績目標が役割曖昧性(組織構成員の役割について首尾一貫した情報が欠如している状態)に対してどのような意味を持つのかについて、日本企業の実態から考察を加えることの意義を明らかにしようとしたものである。
報告者の問題意識は、日本人の対人能力の特性として「役割曖昧性への耐性の高さ」が存在していることにあり、当該役割曖昧性への高さが、職務に対する不満に影響を与えているのではないかということを指摘している。報告では、こうした問題意識に関連した日本企業の業績目標に対する先行研究での解釈が紹介されている。例えば、集団業績による評価が共同意識を醸成しているといった「業績目標による役割曖昧性緩和効果」の検討や、業績の評価者(上司)による主観的業績評価が一定の役割を果たしていること、そして主観的業績評価の前提として十分なコミュニケーションを介した情報共有が行われているといった「主観的業績評価の位置付け」の検討が提示されている。

■■ 第2報告は、丸田起大氏(九州大学)より、「原価企画・再考-マツダのケースを手がかりに-」と題する報告が行われた。本報告は、自動車メーカー・マツダの原価企画の現状や歴史的経緯を明らかにするために、マツダの公式資料や関連文献レビューおよびヒアリング調査に基づいて考察を加えたものである。
報告では、マツダの原価企画の特徴として、商品である車両を意味する「プログラム」の開発よりも、ブレーキペダルといった機能部品の括りを意味する「コモディティ」の開発のほうが重視されていること、当該コモディティの開発は全車種に共通させるべき「固定要素」と車格の対応に必要な部分である「変動要素」に区分していることが紹介された。そして、報告者のヒアリング調査によれば、マツダでは市場変化に対応する場合には、優れたコモディティを開発して、それを組み合わせて市場ニーズに合った車を短期に開発して投入していることが明らかにされた。

■■ 第3報告は、宮地晃輔氏(長崎県立大学)より、「ホテル企業E社によるバランスト・スコアカードを用いた会計教育の実践と今日的意義」と題する報告が行われた。本報告は、日本有数の観光地に所在するホテル企業E社で導入されたBSCについて、ホテル企業を取り巻く今日的環境の視点から検討しようとしたものである。
E社では、現在の代表取締役F氏が就任する以前には管理会計システムが未導入であり、トップマネジメント主導の経営戦略を明確に設定したうえで、戦略目標および戦略課題を明示する必要があったため、BSCが導入されている。報告者によれば、ホテル企業を取り巻く今日的環境においては、ホスピタリティに対する対応が必要とされており、ホスピタリティと人材育成を切り口として、E社以外の3社にインタビュー調査を行っている。3社の共通点としては、組織メンバーに対する能動的な業務姿勢が求められていること、そして、現場の機械化・マニュアル化の外側に人材育成やリーダーシップに依存する領域が存在していることが判明している。すなわち、E社に管理会計を浸透させるためには、組織メンバーの能動的業務姿勢や、それを支援する組織風土を醸成することを目的とした会計教育が必要になることが指摘されている。

■■ 最後に、特別講演として、樋口元信氏(株式会社山口油屋福太郎 常務取締役)より、「恋する管理会計(Dear my staff 株式会社 山口油屋福太郎のケース)」と題する報告が行われた。同社は、1909年創業の食品卸・辛子明太子製造販売会社であり、報告者は同社の主力表品である「めんべい」の開発に着手している。報告の最初には、報告者のご厚意により、会場に「ご当地めんべい」が配布された。
報告では、食用油の卸売業や辛子明太子製造販売から「めんべい」の販売に至った同社の歴史が、当時の関係者のコメントと併せて分かりやすく紹介された。報告者は、近年では廃校跡地を利用して「めんべい工場」を建設した取り組みが県内の様々な方面から評価されていることや、北海道を襲った台風や九州北部豪雨などの自然災害に対する同社の対応策が示され、地域を意識することの重要性に触れている。すなわち同社では、地域を点だけでなく、線でつないだ市場に対応することの重要性を意識しながら事業展開を行っている。こうしたなか、同社の管理会計システムが、KKD法(勘 経験 度胸)に依存していた創業時の家族経営に対応した管理会計1.0から、現在の500名規模の企業に対応した管理会計2.0として展開する必要性が生じていることが指摘されている。

■■ 研究報告会終了後、開催校のご厚意により、中村学園大学食育館にて懇親会が行われ、実りある研究交流の場となり、閉会となった。

 

2019年第2回フォーラムについて

日本管理会計学会会員 各位


拝啓 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、すでにご案内しておりますが、日本管理会計学会2019年度第2回フォーラムを、
7月20日(土)に中村学園大学で下記の要領にて開催致します。
万障お繰り合わせのうえ、ご出席を賜りますよう、お願い申し上げます。

なお、ご出席予定の先生におかれましては、準備の都合上、お手数をおかけいたしますが、
研究報告会、懇親会の出席につきまして、7月15日(月)までに、
メールにて水島宛(mizusima[at]nakamura-u.ac.jp 「” [at]”を半角のアットマークに変更してください。」)にご連絡頂ければ幸甚に存じます。

敬具


開催日 7月20日(土)
会場 中村学園大学 2号館 2506教室
大学HP( http://www.nakamura-u.ac.jp/ )

13:50~14:00 学会長ご挨拶

第1報告 14:00~14:40「役割曖昧性と業績評価に関する研究動向」
         足立洋(県立広島大学)

第2報告 14:45~15:25「原価企画・再考ーマツダのケースを手がかりにー」 
         丸田起大(九州大学)

(10分程度の休憩)

第3報告 15:35~16:15「ホテル企業E社によるバランスト・スコアカードを用いた会計教育の実践と今日的意義」
         宮地晃輔(長崎県立大学)

特別講演 16:20~17:10「恋する管理会計「Dear my staff ~株式会社 山口油屋福太郎のケース」」 
         株式会社山口油屋福太郎 常務取締役 樋口元信さま

懇親会の会場と予定                
2号館2階食育館 17:20 ~18:50(19:20)の予定 
尚フォーラム参加費1,000円、懇親会費2,000円(院生1,000円)をお願いいたします。

以上

多くの方のご参加をお待ち申し上げております。