2020年4月1日
会員各位
日本管理会計学会学会賞(論文賞、文献賞、奨励賞)審査委員会
委員長 挽 文子
拝啓 会員の皆様には、ますますご健勝のことと存じます。
さて、下記に示した2020年度学会賞の候補者を「日本管理会計学会学会賞規程」に基づいて、以下の要領で募集いたします。会員の皆様には、学会賞にふさわしい 候補者を積極的にご推薦していただくようお願いいたします。
敬 具
記
1.募集する学会賞 論文賞、文献賞および奨励賞(各賞とも若干名)
2.審査対象業績 2019年4月1日から2020年3月31日までに公刊されたもの。
3.応募書類業績等 候補者の略歴、審査対象業績、業績リストおよび推薦理由書
※応募関係書類、図書は返却いたしません。審査終了後、適切に保管、廃棄致します。
4.推薦方法 会員の自薦及び他薦による。
5.推薦締切日 2020年5月26日まで(当日必着)
6.学会賞授与式 2020年8月28日(年次全国大会の会員総会)
7.業績等の送付先 〒186-8601 東京都国立市中2-1
一橋大学 商学部 挽 文子 宛て
Eメール:f.hiki(at)r.hit-u.ac.jp ((at)→@)
なお、学会賞の種類、その他の詳細な内容に関しては、学会ホームページに掲載されている「日本管理会計学会学会賞規程」をご参照ください。
以 上
PDFバージョン(https://sitejama.jp/wp-content/uploads/2020/03/20200401.pdf)
開催場所の名古屋商科大学大学院名古屋校は2015年に開校された、社会人を対象とする修士課程のビジネススクールです。ビジネススクールの主要な国際認証(AACSBとAMBA)の2つが授けられており、日本語による学科目のみならず、ダブルディグリーの取得を目指す海外からの多数の大学院生を対象とする英語の学科目も開講されております。今大会の自由論題とスタディーグループの報告は、ケースメソッドによるアクティブラーニングが実践されている教室で行われます。
■■ 日本管理会計学会2019年度第2回(第57回)九州部会が、2019年11月9 日(土)に九州大学(福岡市西区)にて開催された(準備委員長:大下丈平氏)。今回の九州部会では、関東・中国・九州からご参加をいただき、15名の研究者および院生の参加を得て、いずれの報告においても活発な質疑応答が展開された。
報告者は、Enablingには、①修復性、②透明性(内部透明性・全体透明性)、③柔軟性の4つの設計原理があることを指摘しており、それぞれの設計原理に、ユーアイキッチンの組織目的やタスカルカードの内容を当てはめて整理している。例えば、タスカルカードが貼られているホワイトボードは1日の業務全体が事業所内で把握でき、また、障がい者間でカードの交換ができる点において、全体透明性や柔軟性が確保されていることが明らかにされている。
企業の内部と外部からの問題提起や「ガバナンス・コントロール」概念の発案は、報告者のフランス管理会計研究を通じたコントロール論のパラドックス概念の認識が出発点となっている。そして報告者は、フランス管理会計研究の第一人者であるアンリ・ブッカンが、マネジメント・コントロールの前提としてビジネス・モデルを構築したという事実を強調し、当該事実が、企業経営を経済的にモデル化することや、企業内外の協同を維持する能力を高めるために必要とされていることを指摘している。