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2019年度第2回フォーラム

2019年度第2回フォーラム

開催日 7月20日(土)

会場 中村学園大学 2号館 2506教室

大学HP( http://www.nakamura-u.ac.jp/ )

 

13:50~14:00 学会長ご挨拶

 

第1報告 14:00~14:40「役割曖昧性と業績評価に関する研究動向」

足立洋(県立広島大学)

 

第2報告 14:45~15:25「原価企画・再考ーマツダのケースを手がかりにー」 

丸田起大(九州大学)

 

(10分程度の休憩)

 

第3報告 15:35~16:15「ホテル企業E社によるバランスト・スコアカードを用いた会計教育の実践と今日的意義」

宮地晃輔(長崎県立大学)

 

特別講演 16:20~17:10「恋する管理会計「Dear my staff ~株式会社 山口油屋福太郎のケース」」 

株式会社山口油屋福太郎 常務取締役 樋口元信さま

 

懇親会の会場と予定                      

2号館2階食育館 17:20 ~18:50(19:20)の予定   

尚フォーラム参加費1,000円、懇親会費2,000円(院生1,000円)をお願いいたします。

2019年度第1回フォーラム開催記

 2019年度管理会計学会第1回フォーラムは4月20日(土)、麗澤大学(千葉県柏市、準備委員長・長谷川泰隆)において開催された。当日は天候にも恵まれ、北は北海道から南は九州まで日本全国から40名前後の参加者があった。今回のフォーラムはバラエティに富んだテーマを提供する狙いで、アラカルト方式となった。プログラムは以下のとおりである。

 

13:50~14:00 学会長ご挨拶

第1報告 14:00~14:40 「リコールコストの現状と課題」

長谷川 泰隆 (麗澤大学)

第2報告 14:45~15:25 「予算管理におけるマネジャーの管理可能性の認知と行動の関係 —インタビューデータの分析を起点とした考察 —」 

町田遼太 (早稲田大学博士課程)

第3報告 15:35~16:15  「日本企業の海外進出と内部統制」

藤野真也 (麗澤大学)

特別講演 16:20~17:10  「千葉県初のご当地レザー『柏レザー』の誕生~NUIZA縫EMON柏の試み」

柏レザー株式会社 代表取締役 飯島暁史 

 

 第1報告では、自動車業界におけるリコール制度のあらまし、国土交通省の公表データから自動車業界のリコールの現状が示された。さらに、各社の有価証券報告書を手掛かりに、製品保証引当金の状況、そこに反映される各社のリコール措置への取組姿勢が検討された。最後に最近増加している検査不正にも触れ、「不具合製品を流出させない原則」を自ら破棄し、リコール関連費用(=リコールコスト)を増加させている社内体制の性向が論じられた。

 第2報告では、インタビューデータの分析からマネジャーの管理可能性の認知と行動との関係について、予備的な検討が示された。報告の中心は、マネジメントコントロールシステム(MCS)の心理的契約、脱予算経営を主とした先行研究から導かれた仮説について、インタビューの内容から跡付けられる点を探索しようとする。インタビューの対象は日本の有力企業のマネジャーで、まず1,000社に質問票調査を実施し、さらに回答者のうちからインタビュー可能との意向を示したマネジャーに仮説に基づく準構造化したインタビューを実施した。本報告ではその一部が紹介され、参加者から大きな関心が示された。

 第3報告では、国内市場の飽和化から日本企業の生き残り策として海外進出が喫緊の大問題となり、とりわけアジアを中心とした新興国がその対象となりうる。そして新興国では、とりわけインフラ投資需要が拡大傾向を示している。しかし新興国でのインフラビジネスは腐敗リスクの高い案件が多く、ここに現地業務vs.日本本社による統制問題が発生する余地がある。多くのデータを示しながら、多くの日本の企業では外国公務員贈賄を防止する取り組みがほとんど進んでいないこと、外国公務員贈賄防止に先進的に取り組む日本企業もみられるが、実効が上がっていない。本報告では、内部統制の構築という視点から、日本企業の弱点部分が論じられ、参加者からも多くの質疑がなされた。

 最後に特別報告という形で、地元企業のユニークな事業展開を紹介していただいた。柏レザー社は柏市内で「NUIZA縫EMON」ブランドを手掛けて皮革製品の製造・販売を展開している。皮革製品はややともすれば「スーパーブランド化した高級品」か「超廉価品」かの2者選択傾向に陥りがちになっている。

 そこに割って入ろうとするのが柏レザー社である。「地域性」を前面に押し出し、皮革産業において地域資源として千葉県内の農作物(酪農/狩猟/農業etc.)を活用した循環型の皮革ブランドを目指すのが「柏レザー」である。千葉県内の養豚農家からの原皮をなめし、加工して価値のある皮革製品にして消費者に提供するまでのビジネスモデルの構築の苦労と展開を社長自身の体験で語ってもらった。

 現在、千葉県内未利用資源を活用した製品を「PATH ~TRAVEL & EATS~」とブランド化し、他では味わえない「幻霜ポーク」を用いたダイニングレストランも展開している。

 ここまでの道のりには市役所の農政課や商工振興課の協力、メディアの取材・パブリシティ、地元大学生とのコラボなど多くの要因が作用していることが等身大で語られた。 

(文責:麗澤大学 長谷川 泰隆)

 

2019年度第1回フォーラム開催について

日本管理会計学会会員各位

日本管理会計学会2019年度第1回フォーラムを下記の通り開催いたします。
会員の皆様には万障お繰り合わせのうえご出席賜りますよう,ご案内申し上げます。

開催日 4月20日(土) 

会場:麗澤大学あすなろ校舎2509教室
   大学HP( https://www.reitaku-u.ac.jp/about/access.html )

フォーラム (校舎あすなろ2509教室、パワーポイント等使用可)
      
13:50-14:00 学会長挨拶

14:00-14:40 報告① 

  「リコールコストの現状と課題」 
   長谷川 泰隆 (麗澤大学)

14:45-15:25 報告② 

  「予算管理におけるマネジャーの管理可能性の認知と行動の関係
   -インタビューデータの分析を起点とした考察-」
   町田 遼太 (早稲田大学博士課程)
     
 (10分程度の休憩)

15:35-16:15 報告③ 

  「日本企業の海外進出と内部統制」 
   藤野 真也 (麗澤大学)

16:20-17:10 特別講演  
  「千葉県発のご当所レザー『柏レザー』の誕生
   -NUIZA縫EMONの試み-」
   柏レザー 代表取締役 飯島 暁史さま

懇親会の会場と予定
 会場のはなみずきは、「麗澤大学前」バス停の約20m先に位置します。
 フォーラム終了後、校舎あすなろから移動します。17:30-19:00(19:30)の予定。
 なお、フォーラム参加費1,000円、懇親会費2,000円(院生1,000円)をお願いいたします。

以上

日本管理会計学会2018年度第3回フォーラムおよび第2回関西・中部部会 開催記

■■ 日本管理会計学会2018年度第3回フォーラムおよび第2回関西・中部部会(準備委員長:山本浩二氏)が、2018年11月17日(土)に大阪学院大学(大阪府吹田市)にて開催された。石田秀樹氏(元 京セラ(株)常務取締役・経営管理本部長)の特別講演の他、自由論題4件の報告が行われた

■■ 特別講演として、石田秀樹氏より、「アメーバ経営の原点と制約理論の展開 - あたらしい経営会計の展望」と題する講演が行われた。石田氏は、長く京セラ(株)において、米国現地法人へのアメーバ経営の導入や、財務会計や管理会計との調整システムの構築など、アメーバ経営に携わってこれられた旨の紹介が水野一郎会長からなされた。講演では、まず、京セラにおけるアメーバ経営の原点として、時間あたり価値計算が作り出された経緯の説明がなされた。特に、当時の京セラの状況などを踏まえた説明は臨場感あふれるものであったが、時間あたり価値計算が、あくまでも生産現場の改善のために生み出されたものであることが説明された。
 その後、京セラを離れられた後、(株)ビーイングにおいて、アメーバ経営と制約理論の結合による新たな会計システムの設計を試みられ、「エッジ会計」についての提案がなされた。エッジは、新技術等企業の競争力の源泉であり、この目的は、生産現場のイノベーションを向上させるためである。まさに、京セラがアメーバを生み出した、その経緯と一致するものであり、そのような会計システムが、今後の管理会計において必要であることを述べられ、講演を締めくくられた。

■■ 自由論題 第1報告は、卜志強氏(大阪市立大学)より、「中国企業におけるアメーバ経営の導入と展開」と題する報告が行われた。まず、中国における日本的経営手法の導入の状況について説明がなされ、アメーバ経営についても導入されてきている旨の説明がなされた。次に、実際の事例として、製造業、サービス業から、それぞれ2社のアメーバ経営の状況について説明された。まず、製造業として、宝鋼金属へのアメーバ経営の導入事例について説明された。次に、サービス業として、銀座集団のホテルへの導入について説明された。いずれも業績の向上だけでなく、従業員の意識の向上などが見られる成功事例とのことであった。一方で、中国におけるアメーバ経営の導入については、アメーバ経営への理解不足や、短期的な成果を追求するなどの原因から、失敗した事例を多くみられるとのことで、アメーバ経営の導入には、経営環境や企業特質などを考慮しなければならないことが説明された。

■■ 第2報告は、古田隆紀氏(大阪学院大学)より、「京セラフィロソフィに関する研究」と題する報告が行われた。まず、近年のアメーバ経営に関する研究においては組織文化に関する記述がないことが研究の動機である旨、説明がなされた。その上で、本報告では、「京セラフィロソフィは、組織文化を共有・伝承するための手段である」という仮説を示し、その検証をおこなった。その方法として、2つの参考文献をもとに、京セラのもつ組織文化を抽出し、アメーバ経営のシンボル要素と、京セラフィロソフィと組織文化の関係を明示していくことで、アメーバ経営と京セラフィロソフィとが、お互いに作用し合う関係であり、それを通して組織文化が醸成されていくと考えられ、これにより、先に示した仮説の検証をおこなった旨の説明がなされた。

■■ 第3報告は、中野延市氏((株)ナカノモードエンタープライズ)より、「原価企画思考の適用領域拡大―おせち『板前魂』における原価企画」と題する報告が行われた。まず、おせち料理という高価な季節商品のみを取り扱う専門店の経営におけるビジネスモデルについての説明がなされた。その際、自社企画製品のみを取り扱うため、高い付加価値をもつ工程として、商品開発と配送があり、特に商品開発において、高品質・低価格の商品を提供するための原価企画がおこなわれていることが説明された。低価格化を目指すために、コストを詳細に分類し、そのコストドライバーを分析し、対象となるリソースを改善していくことで、実現していること等が説明された。

■■ 第4報告は、佐藤正隆氏(慶應義塾大学大学院生)より、「ERPのシステム連携とその影響について-今後の改訂に対する意思決定の考察-」と題する報告が行われた。ERPの導入における失敗事例として、機能を分けて導入することで、システムの連携度が低いことがある旨、説明された。そのため、ERPの導入においては、システムの連携度が重要な要素であり、そのことを東証一部上場企業と対象に質問票調査をおこない、機能を一括導入する企業はシステム連携度が高いことを統計解析により確認をおこなった。また、その上で、ケースを紹介し、一括導入により、トータルコストが削減できること、サプライチェーン全体の情報管理し易いことなどが明らかとなり、システム連携が重要な要素であることの説明がなされた。

後藤晃範(大阪学院大学短期大学部)

日本管理会計学会 2018年度 第3回フォーラムおよび第2回関西・中部部会

■日時:11月17日(土) 13:30~

■場所:大阪学院大学 2号館 地下一階 02-B1-02教室

 

交通アクセス: http://www.osaka-gu.ac.jp/guide/campus/access.html

キャンパスマップ: http://www.osaka-gu.ac.jp/guide/campus/index.html

 

■参加費:1,000円(大学院生は無料)、懇親会参加費:3,000円

 

■プログラム

  • 13:30~13:40 開会の挨拶、講演者紹介
  • 13:40~14:40 特別講演

石田秀樹氏(元 京セラ(株)常務取締役・経営管理本部長)

「アメーバ経営の原点と制約理論の展開 - あたらしい経営会計の展望」

企業内実務経験からアメーバ経営の原点にさかのぼり、制約理論のキィ概念の展開との交差から、あたらしい経営会計を展望する。

 

  • 14:50~17:00 自由論題報告

司会:中川優氏(同志社大学・日本管理会計学会副会長)

第1報告:卜志強氏(大阪市立大学) 「中国企業におけるアメーバ経営の導入と展開」

第2報告:古田隆紀氏(大阪学院大学) 「京セラフィロソフィの役割に関する研究」

司会:杉山善浩氏(甲南大学・日本管理会計学会関西・中部部会長)

第3報告:中野延市氏「((株)ナカノモードエンタープライズ NME グループ代表 CEO) 「原価企画思考の適用領域拡大―おせち『板前魂』における原価企画」

第4報告:佐藤正隆氏(慶應義塾大学大学院生) 「ERPのシステム連携とその影響について-今後の改訂に対する意思決定の考察-」

 

  • 17:20~18:50 懇親会

 

■お問い合わせ先:第3回フォーラム、第2回関西中部部会 準備委員会

  後藤晃範 akinori[at]ogu.ac.jp  ([at]を半角の@に変更して下さい)

なお、研究報告会、懇親会の出席につきまして、11月12日(月)までに、メールにて後藤までご連絡頂ければ幸甚に存じます。

 

                                                準備委員長:山本 浩二

                                                      古田 隆紀

                                                      坂根 博

                                                      後藤 晃範