管理会計学会 会員各位
日本管理会計学会は,第1回のリサーチセミナーを下記のとおり開催することになりましたのでご案内申し上げます。報告をご希望の方は,下記の応募要領をご参考の上,ご応募をいただきますようお願い申し上げます。 本リサーチセミナーは若手研究者の研究水準向上の機会として開催されるものです。報告希望多数の場合には,ご希望に添えない場合もあることをご了解の上,お申込み下さい。 参加申込の案内につきましては後日,プログラム(予定)の確定後にもう一度連絡いたします。
記
開催日時:2022年6月18日(土)13時30分開始(予定) 開催方法:対面 (ZOOMによる中継も予定。ただし,質疑などは対面が優先されます。また,中継は低品質であったり中断の可能性があります。)※1 場 所:大阪公立大学なかもずキャンパスB1棟 第2講義室(予定)※2
※1 新型コロナの感染状況によっては,全面的にZOOMなどに移行する可能性があります。 ※2 大阪公立大学は,2022年4月に大阪市立大学と大阪府立大学の合併により誕生する新大学です。
学会会場は,商学部がある旧大阪市立大学のキャンパスではなく,旧大阪府立大学のキャンパスです。
<応募要領>
締切日:2022年4月29日(金)
応募方法:標題に「リサーチセミナー報告希望」と記載し本文中に下記を明記のうえご応募ください。
(1) 報告タイトル・概要(200-300字程度)・言語(日本語または英語): (2) 氏名: (3) 所属機関: (4) 職名: (5) 連絡先: なお,御報告者には,日本語と英語のいずれのご報告の場合にも,6月上旬頃までにFull paperまたはExtended Abstractの提出をお願いいたします。
応募先:新井康平(旧所属:大阪府立大学経済学研究科,新所属:大阪公立大学商学部) 件名を「リサーチセミナー報告希望」として,下記にお申し込みください。 arai[at]omu.ac.jp,[at]を@に変更のこと。 (新井の旧大阪府立大学のアドレスは,4月中に連絡が出来なくなる予定ですので,使用しないでください。)
敬具
2021年11月22日 成蹊大学 伊藤克容
2021年度第2回リサーチセミナーは、日本原価計算学会および大阪大学との共催で、2021年11月20日(土)14時00分~16時40分にZoomを用いて、オンラインで開催されました。当日の参加者は30名前後でした。日本管理会計学会・副会長である、椎葉淳氏(大阪大学)に、全体の司会を御担当頂きました。日本原価計算研究学会・会長の挽文子氏(一橋大学)より開会の挨拶が、椎葉淳氏(大阪大学)より閉会挨拶がありました。 第1報告は、吉見明希氏(北海道情報大学)、第2報告は濵村純平氏(桃山学院大学)でした。また、ディスカッサントとして、第1報告に対しては伊藤克容(成蹊大学)、第2報告に対しては呉 重和氏(摂南大学)から、それぞれ研究内容の要約・評価と研究の改善に役立つコメントが数多く提示されました。フロアからもコメント・質問があり、活発な議論が行われました。
第1報告 吉見明希氏(北海道情報大学) 報告論題 コンテンツ制作における工程管理の分析 第1報告では、インタビュー調査による事例分析に依拠して、コンテンツ制作における管理会計実務に関する特徴、問題点についての考察がなされました。 通常の製品やサービスの生産においては、原価計算をはじめ、マネジメント・コントロールの視点を包含した原価企画やリーン生産といった手法によって、工程管理の研究が進められてきたのに対して、コンテンツの制作においては、とくに通常の製造業とは異なる、独自の工程管理が必要であることがあきらかにされました。 コンテンツの制作においても、企画から流通まで、製造業と似た価値連鎖をたどることから、リーン会計のシステムに類似した生産管理手法の適用可能性が示されました。その一方で、コンテンツの制作は、知的かつ無形の創造物を生産するという観点から、そのプロセスは製品開発活動にも性格が近いものと考えられ、両者の異同が検討されました。 制作進捗の管理手法を具体的に検討するために、本報告では東京都に本社を置く地上テレビ放送局およびその関連番組制作会社に対し、半構造化インタビューを実施しました。その結果をふまえて、組織構造、予算管理の実状、プリプロダクション段階における原価企画的な調整行動、プロダクション段階における納期管理、ポストプロダクションでの取り組みなどが詳細に説明されました。コンテンツの品質を確保するという、非財務的な達成目達を、脚本と日程の調整を介して、制作費という財務的要素に落とし込む作業がなされていたことが発見事項として報告されました。
第2報告 濵村純平氏(桃山学院大学) 報告論題 Manufacturer encroachment in a product market and common ownership between supply chain parties 第2報告では、バイヤー(小売業者)とサプライヤー(メーカー)に共通のオーナー(機関投資家などを想定)がいるとき、サプライヤーの製品市場への進出(encroachment=侵略)が消費者余剰や総余剰にどう影響するかを、独自のモデルを用いて理論的な分析が行われました。具体的なリサーチ・クエスチョンとしては、次の①~③が検討されました。 ① common ownership(共通オーナーの存在)の状況が、メーカーのencroachment decision(製品市場への直販の意思決定)にどのように影響するか。 ② 小売り業者の利潤にメーカーのencroachmentはどのような影響を及ぼすか。 ③ メーカーと小売り業者間のcommon ownership は余剰にどのような影響を与えるのか。 モデルによる分析の結果、サプライヤーの侵略がバイヤーの利得を改善することがあること、サプライヤーの侵略による販路の拡大が消費者余剰を悪化させることがあること、オーナーの支配が強まると総余剰を改善するケースがあることが示されました。 この結果に関する解釈として、メーカーに対するownership の程度が大きい場合は、小売は数量を増やし、メーカーが数量を減らすケースがある可能性が提示されました。このときは卸売価格も低いと予想されます。その帰結として、encroach しないケースよりも小売の利得は改善することが起こり得ます。 また、encroachment があるケースとないケースでは、encroachment がないケースの方が市場に多くの製品が供給される場合があります。これは、メーカーのownershipの程度が大きいケースであることから、common ownership が共謀のデバイスとして機能している可能性が示唆されました。
日本管理会計学会会員 各位
2021年度第2回リサーチセミナー(日本原価計算研究学会および主催校である大阪大学と共催)につきまして,下記の通りご案内させていただきます。 本リサーチセミナーは若手研究者の研究水準向上の機会として開催されるものです。
1.開催日時:2021年11月20日(土)14時~16時20分 2.開催方法 オンライン(ZOOM) 参加申し込みいただいた方に11月18日木曜日にZOOM情報をお伝えします。 3.参加費 無料 4.プログラム 14時00分-14時05分 進行方法の説明・開催の挨拶 14時05分-15時05分 第1報告(報告35分,討論15分,フロア質問10分) 報告者 吉見 明希氏(北海道情報大学) 報告テーマ コンテンツ制作における工程管理の分析 討論者 伊藤 克容氏(成蹊大学) 15時05分-15時20分 休憩 15時20分-16時20分 第2報告(報告35分,討論15分,フロア質問10分) 報告者 濵村 純平 氏(桃山学院大学) 報告テーマ Manufacturer encroachment in a product market and common ownership between supply chain parties 討論者 呉 重和氏(摂南大学) 5.参加申込方法・問い合わせ先 (1)締切日:2021年11月17日(水) (2)以下のGoogleフォームから申し込んでください。 https://forms.gle/nJnsZGA5xAn6tiRt6 (3)問い合わせ先:大阪大学 椎葉 淳 セミナーについてお問い合わせのある場合には,標題を「リサーチセミナー問い合わせ」として,「氏名」「所属機関」「連絡先電子メールアドレス」を明記のうえ,下記電子メールアドレスまでご連絡ください。 電子メールアドレス:shiiba[at]econ.osaka-u.ac.jp ([at]を半角の@に変更してください.)
以上
日本管理会計学会・会員各位
2021年度第2回リサーチセミナーを、日本原価計算研究学会,および大阪大学との共催で,2021年11月20日(土)にオンラインで開催いたしますので,スケジュールのご案内を申し上げます。
報告をご希望の方は,下記の応募要領をご参考の上,ご応募をいただきますようお願い申し上げます。 本リサーチセミナーは若手研究者の研究水準向上の機会として開催されるものです。 報告希望多数の場合には、ご希望に添えない場合もあることをご了解の上、お申込み下さい。 またその場合、若手研究者を優先するものといたします。
参加申込の案内につきましては後日,プログラム(予定)の確定後に,もう一度連絡いたします。
記
開催日時:2021年11月20日(土)13時30分開始(予定) 開催方法:オンライン
<報告応募要領>
締切日:2021年10月29日(金)
応募方法:標題に「リサーチセミナー報告希望」と記載し本文中に 下記を明記ののうえご応募ください。
(1) 報告タイトル・概要(200-300字程度)・言語(日本語または英語): (2) 氏名: (3) 所属機関: (4) 職名: (5) 連絡先: なお、御報告者には、日本語と英語のいずれのご報告の場合にも、11月上旬頃までにFull paperまたはExtended Abstractの提出をお願いいたします。
応募先:大阪大学 椎葉 淳
件名を「リサーチセミナー報告希望」として,下記にお申し込みください。 shiiba[at]econ.osaka-u.ac.jp([at]を半角の@に変更してください。)
敬具
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