学会誌レフェリーのガイドライン

『管理会計学』誌は、管理会計およびその関連領域における理論ならびに方法の発展・普及のために、会員の独創的な研究ならびに実践の場における技術成果を公表するものである。

投稿論文の評価は原則的に以下に示される独創性、貢献性、形式的適切性に基づいて行う。(ただし、事例研究・総合報告・研究ノートなどに関する原稿については、それぞれのカテゴリーの趣旨に応じて形式的適性に関して弾力的に評価する。)

独創性:管理会計の領域からみて次の各項のいずれかを満たしていること。

  1. 問題設定、適用領域に独創性がある。
  2. 発見、知見、事例に独創性がある。
  3. 理論、方法論、技法、解法に独創性がある。
  4. アプローチ、モデル、システムに独創性がある。

社会的ないし学術的貢献性:管理会計の領域からみて次の各項のいずれかを満たしていること。

  1. 学術的、技術的、または社会的課題に応えている。
  2. 実用化、改良、改善などによる成果がある。
  3. 波及効果、啓発効果がある。
  4. 理論や方法の拡張、体系化、視点の転換などの成果がある。
  5. 管理会計の領域との関連が深く貢献度が高い。

形式的適切性:以下の形式上の要件を満たし、論文として完結していること。

  1. 「はじめに」(序論)の部分で次のことが明記されていること。
    1. 研究目的ないし研究課題が明確に述べられている。
    2. 研究の必要性と意義が明確に述べられている。
    3. 研究課題に関する先行研究のサーベイが適切になされている。
      (ただし、先行研究については別に節を設けてもよい。)
  2. 論旨の展開が明確である。
  3. 「まとめ」(結論)の部分で、研究目的に対する研究成果、主張点のまとめ(要約)が明記されている。
  4. 内容や記述に誤りやあいまい性がない。
  5. 図表、文体が簡潔かつわかりやすい。