2017年度 第1回企業研究会 開催記

■■2017年度第1回企業研究会は、2017年8月4日(金)に、トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市)で開催されました。当日は、真夏の晴天に恵まれ、水野会長、中川副会長はじめ22名の参加があり、工場見学、技術・歴史・実車展示見学、ならびに、トヨタ側からのブリーフィングと懇談会がおこなわれました。

■■最初に、トヨタの堤工場を見学しました。堤工場は、元町工場、高岡工場とともにトヨタ本社地区における歴史のある主力工場の1つで、現在はプリウス、カムリをはじめとした国内向けと輸出用のミッドサイズカーの最終組立を主としておこなっています。また、堤工場は、CO2をはじめとする環境負荷の最小化を目指した「サステイナブル・プラント」のモデル工場であり、かつ、海外工場の立ち上げや日常の現場運営を日本から支援する「マザー工場」の1つにもなっています。当日は、堤工場の溶接工程、組立工程、検査工程を中心に約1時間かけて見学し、トヨタ生産方式やカイゼン活動などについての説明を受けました。

20170812 toyota.jpg■■工場見学の後、トヨタ本社内にあるトヨタ会館へ移動し、トヨタの技術・歴史・実車の展示見学をおこないました。特に、技術展示では、ハイブリッド・システムの機構、燃料電池自動車の仕組み、予防安全・衝突安全の考え方など、自動車の最新の技術動向に対する理解を深めることができました。また、歴史展示では、トヨタの創業の理念、トヨタ生産方式の生成とその内容、近年の自動車事業のグローバル展開の経緯などについて、多面的に認識をはかることができました。展示見学に続き、同じくトヨタ会館内で懇談会が開催されました。懇談会では、トヨタ側より、前期決算の内容と今期業績の見通し、2016年度に実施された大規模な組織改編の概要、ならびに、自動車事業の利益構成と業績管理などに関するブリーフィングがおこなわれ、それをもとにしたQ&Aが活発に展開されました。

■■トヨタには、伝統的に「安全と健康が第一」との経営理念があり、特に今回の企業研究会は8月の猛暑のなかでの開催となったことから、参加者皆様の安全な工場見学と熱中症への対策には万全を期しました。皆様のご協力により、無事に企業研究会を開催することができましたことに、心より深く感謝申し上げます。

理事 今井範行(トヨタファイナンシャルサービス株式会社)